お座敷遊びの魅力とルールを紹介|一度はしたい芸者とのお遊び

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お座敷遊びとは?

かつて日本各地に花街と呼ばれる歓楽街が存在しました。

花街では芸妓や舞妓を自分たちの宴席に呼び、芸妓の奏でる三味線や唄に合わせて舞を披露する舞妓の芸などを楽しみます。いわゆる芸能人を自分の宴席に呼び宴席に華を添えるのですから、非常に贅沢な遊びだといえるでしょう。

この日本独特の宴席スタイルをお座敷遊びといいます。 お座敷遊びができる茶屋と呼ばれる料亭が存在するのが花街で、全国的に有名なのは京都五花街と呼ばれる祇園甲部、先斗町、上七軒、 祇園東、宮川町、東京六花街と呼ばれる新橋、赤坂、神楽坂、芳町、向島、浅草、大阪四花街と呼ばれる北新地、南地、堀江、新町などです。

金沢、名古屋、博多、長崎や有馬温泉に代表される温泉地などにもお座敷遊びができる場所は存在しますが、サービス業態の変化や芸妓や舞妓になるために必要となる厳しい修業が原因で後継者が不足し、お座敷遊びは衰退しつつありました。しかし、昨今の訪日外国人の増加などもあり、日本文化独特の文化であるお座敷遊びに対する需要は上がっており、お座敷遊びの魅力が再認識されつつあります。

お座敷遊びの歴史


出典:写真AC

源義経の妻として知られる静(しずか)が白拍子(しらびょうし)であったことは有名ですが、この白拍子が現在の舞妓のルーツであったことは意外と知られていません。

白拍子は男装をした遊女が唄や舞を披露して宴席に華を添えるのが仕事であったと伝えられています。この白拍子の登場が現代に伝わるお座敷遊びの原型であったと考えられます。 白拍子の登場は平安時代末期であったといわれているので、日本の伝統芸能の1つであるお座敷遊びも約1,000年近い歴史があるといえるでしょう。

現代に伝わるお座敷遊びは江戸時代に体系化されたと伝えられています。 具体的には京の芸妓や舞妓は京都八坂神社の近くにあった茶や食事を提供していた水茶屋で働く茶汲女(ちゃくみおんな:現在のウェイトレス)が流行り唄を唄い、唄舞伎をまねて舞を披露したのが起源といわれています。

お座敷遊びの手順やルール

出典:写真AC

お座敷遊びは茶屋と呼ばれる料亭などで芸妓や舞妓と宴席を楽しむことを指します。

厳しい修行を行っている彼女らの芸を鑑賞しながら粋を凝らした料理や酒を味わい、芸妓や舞妓との会話を楽しみながら過ごすのがお座敷遊びの基本的な楽しみ方です。

伝統的な運営を行っている茶屋の中には「一見さんお断り」のしきたりを頑なに守り続けるものもあり、お座敷遊びは敷居の高い遊びだと印象付けている側面もあります。このしきたりにはお座敷遊びの代金や芸妓、舞妓に支払う花代を茶屋が立て替える支払いシステムの存在や、初めての利用客は料理の好みなどを把握できないので紹介者が必要だというおもてなしの心も影響しています。

現在は紹介者のいない一見客でも予約することができる茶屋も増えてきているので、随分とお座敷遊びに挑戦しやすくなったといえるでしょう。

お座敷遊びの中には宴客が芸妓や舞妓とゲームをして遊ぶものも含まれていて、お座敷遊びで用いられるゲームをたくさん知っていて、スマートに楽しめる宴客が粋な客と呼ばれますので、お座敷遊びのルールも知っておきたいものです。

花街によって独自のルールは存在しますが、共通のルールとしてお座敷遊びで行われるゲームは大人の遊びであって、決してムキにならないというものがあります。ゲームといっても優劣を決するものではありませんので、童心に帰って無邪気に楽しむことが全国の花街共通のルールだといえるでしょう。

お座敷遊びを紹介①

おまわりさん


出典:写真AC

 おまわりさんは非常にシンプルなお座敷遊びです。

対戦者がジャンケンをして、勝った方は太鼓を叩いて勝利を喜び、負けた方は太鼓に合わせてグルグルと回るところからおまわりさんと名付けられました。 単純ですが、負けが続くとかなりキツいゲームだといえますね。

お座敷遊びを紹介②

金毘羅船々

お座敷遊びの定番ゲームとして全国的に有名なゲームが金毘羅船々です。

対戦者2人が向かい合って座り、2人の間に台を置きます。台の上には手で掴める程度の大きさの茶碗や徳利の袴(徳利を置いておく円筒の器)などを置きます。

香川県の民謡の金毘羅船々の唄に合わせ交互に台の上に手を出します。台の上に器がある時は手のひらを開き、無い時は手を握ります。台の上の器の有無でパーとグーを使い分けるリズムゲームです。

台の上の器は手を出したときに任意に掴んで引きことができるので、リズムに合わせて器を出し引きし相手のミスを誘います。

お座敷遊びを紹介③

とらとら

お座敷遊びの1つのゲーム「とらとら」はジャンケンと似たようなルールの遊びです。

登場するのは近松門左衛門の「国性爺合戦」の主人公で虎を退治した勇者の和藤内(わとうない)と和藤内の母、そして虎です。

和藤内は虎には勝ちますが、母には負けます。和藤内の母は息子には勝ちますが、虎には負けます。虎は和藤内の母には勝ちますが、和藤内には負けます。

この力関係を掴んでゲームが始まります。 対戦者2名が屏風などに身を隠し、唄や三味線に合わせて舞妓が舞うとらとら踊りを舞妓の真似をしながら踊ります。曲やおはやしが終わると鉄砲を構えた和藤内か杖を突いた和藤内の母、四つん這いの虎のジェスチャーで登場して勝敗を決します。

お座敷遊びを紹介④

五重塔

お座敷遊びのゲームの中では比較的動きの少ないのが五重塔です。

猪口を5つ重ねて五重塔を作ります。出来上がった五重塔に酒を注ぎ満たします。手を使わずに口だけで酒を飲み干し隣に酒の入っていない空の五重塔を作ります。途中で塔を崩してしまうと負けです。

次のページでは、実際にお座敷遊びのできるお店を紹介します。

【絢爛豪華な非日常体験】京都で花魁体験ができるスポット4選

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