人形とは紙や木彫り、陶磁などで出来た作品です。雛人形のような、人型で細かい造りをしたものとなっています。
出品されている人形は、親子の風景を切り取ったもや今風の服を着た女の子、民族衣装を着た若者、お地蔵さん風にデフォルメされた子供など多岐に渡ります。諸工芸とは、6つの分野に含まれない作品で、主に屏風やガラス細工で出来た器、七宝焼きなどが出品されています。
透明感のあるカラフルな作品や、今までのどの分野の作品とも違う独特の味が楽しめます。
日本伝統工芸展で見れる人間国宝の作品
日本伝統工芸展では公募作品の他にもなんと、人間国宝の作品も見ることができます。
人間国宝とは、重要無形文化財保持者のことです。彼らの、美しくも独特な作品の数々に心を奪われる事間違いないでしょう。最新の第64回では、45人の人間国宝の方が出品されました。
日本工芸会のホームページでは、工芸展に出品した全ての日本国宝の方の過去の作品を拝めます。過去の作品と現在の作品を比べてみてください。
作家の個性が伺えますし、過去に生み出した作品も素晴らしいですが、今なお努力を積み重ね、洗練された技術やデザインの数々が楽しめます。時代の移り変わりとともに、伝統的な技術を守りつつ姿を変えていく作品を実感することができます。
日本伝統工芸展の魅力
出典:写真AC
日本伝統工芸展は日本の伝統技術を肌で実感すると共に、作者様の数々の独創的な発想で生み出された作品に触れ合いながら、工芸の美しさや魅力にどっぷりと浸かれる数少ない機会となっています。
いくつもの素晴らしい作品を目にする事により工芸に対する考え方が変わり、より身近なものとして楽しめるようになります。 日本伝統工芸展の本展は、毎年の9月から年を跨いで3月まで、全国12の都市で開催されます。
工芸は時代とともに常に新しくなっていくので、今年もまた、去年とはまた違った魅力のある作品に出会えます。工芸の真髄が味わえる展覧会、ぜひ足を運んでみてください。