「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」の意味と由来|例文も紹介

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勧善懲悪の類義語・対義語

勧善懲悪の類義語としては、「天網恢恢(疎にして漏らさず)」が天網は目が粗いようでも、悪人を漏らさず捕らえて報いを与えるという意味で該当します。

また、「信賞必罰」や「自業自得」、「因果応報」などの言葉も、善いことをした時も悪いことをした時もそれ相応のものが返ってくるという意味で、類語といえるでしょう。

対義語となると、悪が栄えて善が滅ぶといった内容になりますので、ことわざや四字熟語には存在しません。ただ悪い行いをしても報いを与えないという意味では、「罪を憎んで人を憎まず」などの言葉があります。

勧善懲悪に学ぶ


出典:ぱくたそ

勧善懲悪という言葉は、単純に善い行いを勧めるだけでなく、悪い行いは罰するべきであるという思想からできています。

この言葉が作られた頃にはすでに、人の善意の部分ばかりを信じるのではなく、悪事に対しては懲らしめることで、悪事の再発を防ぐべきだという考えがあったことが分かります。

物語においても、単に善人が幸せになるだけで悪事を働いた当事者の扱いがうやむやでは、すっきりしないと感じる人もいます。

良いことをした時も悪いことをした時も、それ相応の結果が返ってくるものであるというある意味誰にとっても公平と感じられるような結果を期待する声が、この言葉を生み出したともいえるのではないでしょうか。

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