「空前絶後(くうぜんぜつご)」の意味と使い方|中国の皇帝が送った言葉

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空前絶後という言葉の意味をご存知ですが?

人気芸人のネタのフレーズもなっており、聞く機会が多い四字熟語になっていますが、その空前絶後の正しい意味や由来を知っている人は少ないかもしれません。

「まさに空前絶後の出来事であった」「空前絶後の歴史的事件」このような用法で使うのが、空前絶後になります。

これがどのような意味であるのか、というのはなんとなく知っている人も多いでしょう。しかし、正確な意味やどんな状況で使うのか、ということを明確に理解している人は少ないかもしれません。

空前絶後の意味


出典:ぱくたそ

空前絶後の意味は、これまでなかったこと、そしてこれからもないことです。しかし、この今後ないことというのは、間違いなく起きることがないものにしか使えないというわけではありません。

例えば地震とかの天災もどんなに大きなものであろうと地震という事象はその後も起きうることですが、空前絶後という言葉は使うことができます。

何かスポーツの記録でもそうです。その時に空前であれば基本的に空前絶後という言葉は問題なく使うことができるのです。

空前絶後の由来

空前絶後の由来として、実は歴史的な由来があります。風流の造詣が深かった中国の皇帝・徽宗が唐代の画家・呉道子の絵画についての評価をした時の話しです。

「東晋の顧愷之の絵画は、それ以前には比べ得ることができるものは一切なく、後梁の張僧繇の絵はそれ以後に比べて得るものがないと言われているが、呉道子というはその二人の画才を兼備しているほどの画家である、と評価をしたのですが、このときの言葉が空前絶後、という言葉になりました。

ある意味で呉道子という画家を褒めるために作られた言葉であるといえます。言葉の成り立ち、故事成句というのが多いのです。

空前絶後の例文


出典:ぱくたそ

割と空前絶後という言葉は日常でも使えますし、ニュースなどにも出てきます。

「空前絶後の記録が出た」や「空前絶後の大事件となりました」といった使い方ができます。良いことにも使えますし、悪いことにも使うことができる言葉になっています。

空前絶後自体に善悪はなく、これまでにないことであり、今後もないようなことというだけですから、そこに善悪の感情が入り込むことはないので、どちらにも使えるようになっているといえます。

文章やニュース、あるいは激励などには使えますが、そこまで日常的に頻繁に使う言葉ではありません。

どうしても気宇壮大な感じになりますから、極端な表現、となってしまうこともありますので使用するときにはそれに相応しいものであるのかということをよく考えるようにした方がいいかもしれません。

どの四字熟語にも、由来があります。

空前絶後の類義語・対義語


出典:ぱくたそ

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