目黒のさんまとは?
目黒のさんまという落語をご存知でしょうか。
ある大名が海に何の縁もない目黒に立ち寄った際に食べたさんまがとても美味しく、また食べたいと言いだしました。そして、家臣が気を利かせすぎて魚河岸から仕入れた本格的なさんまを、骨だけでなく脂など美味しい部分を全て取り除いてしまい美味しくないさんまに仕上げてしまいます。
当然美味しくないさんまを食べた大名は不満げです。すると大名は海がない地にもかかわらず「さんまは目黒に限る」といい切ってしまうお話。
無知な大名や家臣を風刺した古典落語です。目黒ではこの落語にちなんだ祭り、目黒のさんま祭りが開催されています。今回は目黒のさんま祭りの魅力や見どころ、その他にもさんまの魅力についても紹介していきます。
目黒のさんま祭り
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目黒のさんま祭りは毎年9月上旬から中旬開催されます。
秋を少し先取りしたこの時期に脂のたっぷり乗ったさんまを堪能できる、さらに焼き立てさんまの無料配布もあるということで毎年とても長い行列ができて、人気がある祭りです。
目黒のさんま祭りとSUNまつり
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そして目黒のさんま祭りには実は2種類の祭りが存在しています。それが目黒のさんま祭りと目黒のSUNまつりです。とても似ていますが開催日や開催場所は少し違うので間違えないようにしたいですね。まず開催場所ですが、さんま祭りは目黒駅東口の目黒駅前商店街で開催されます。
駐車場はなく、付近の有料駐車場を探すことになるのでできれば電車でアクセスするとスムーズに祭りに参加できます。一方目黒のSUNまつりは目黒駅から徒歩数分のところにある田道広場公園で行われます。こちらもやはり駐車場探しには難儀することになりやすいので電車でのアクセスがおすすめです。
そして開催日時ですが、目黒のさんま祭りは9月の第1日曜日、そして目黒のSUNまつりはその翌週の日曜日に開催されることになっています。時期をずらすことによって沢山の人が楽しめるようにと工夫がされています。
それ以外にもさんま祭では宮古産のさんまを、SUNまつりでは気仙沼産のさんまを使っているため水揚げ時期が違うためずれているという理由もあります。
ただしさんまの漁獲の影響や台風などの影響で開催日時が多少がずれる場合もあるのでそこは注意してください。
目黒のさんま寄せ
そんな2種類のさんま祭りでは祭りの由来になった落語、目黒のさんまも披露されます。
目黒のさんまを見たことがない人はもちろん、見たことがある方も落語家による本格的な目黒のさんまを楽しむことができるようになっています。この他にも物産展や日本舞踊の披露など、さんまはもちろん目黒や日本文化の良さを味わうことができるお祭りです。
日本は祭りの宝庫!
目黒のさんま祭りで炭火焼さんまを食べるには?
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