【祭りを彩る楽器の音色】「祭囃子」の魅力と歴史

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夏になるとお祭りや花火などが催されますが、お祭りといえば祭囃子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、祭囃子の歴史や楽器、演奏法、日本三大祭囃子など、祭囃子の魅力に迫っていきたいとおもいます。

祭囃子とは


出典:写真AC

祭囃子とは、お祭りが催される際に山車や屋台などの上から笛や太鼓、鉦(かね)などを演奏し、お祭りを盛り上げたり引き立てたりする音楽を指します。

祭囃子は演奏法や楽器、服装はそれぞれ地域によって異なっているのが特徴となっており、なかでも有名な日本三大囃子には東京の神田囃子・京都の祇園囃子・千葉の佐原囃子があります。

祭囃子の歴史


出典:ぱくたそ

次に祭囃子の歴史について紹介していきましょう。

祭囃子とはそもそもお囃子が分岐してできたものでお囃子とは能や歌舞伎、神楽などの祭事や舞台芸術の際に演奏されている音楽を指します。

そのお囃子からいつ分岐したのかに関しては、諸説ありますが明確には分かっていません。しかし、江戸の祭囃子「葛西囃子」によって、祭囃子は確立されたという説が有力視されています。

では江戸時代よりも前の時代にはお祭りでお囃子は行われていなかったのか、というとそうではありません。平安時代中期になるとお囃子などを催して豪華絢爛にお祭りが行われていました。

しかし平安時代で行なわれていたお囃子は、山車や屋台の上ではなく歩いて囃し、またお囃子も主に田楽踊り囃子でした。ちなみにお囃子で山車や屋台が使われるようになったのは、室町時代からだといわれています。

祭囃子で使われる楽器


出典:写真AC

さらにここでは祭囃子の演奏で使われている楽器やそれぞれの楽器の演奏法について紹介していきましょう。

まずは、祭囃子で使われている楽器ですが太鼓・笛・鉦(かね)の3つの楽器が使われています。また、これらの楽器のほかに地域によっては弦楽器も使われています。

例えば太鼓には締太鼓・大太鼓・大胴・大拍子・団扇太鼓・担ぎ太鼓などの種類があり、これらの種類の太鼓を音の高低によって使い分けています。

笛は篠笛・能管・龍笛などがありますが、これらの笛の違いは装飾にあります。能管や龍笛などが豪華な装飾なのに対し、篠笛は装飾が施されておらずいたってシンプルです。

なぜ能管・龍笛と篠笛ではこれほど装飾に違いが生じているのかというと、それは能管・龍笛は貴族が用いていたのに対し、篠笛は庶民が用いていた楽器だったからです。

続いて楽器の演奏についてですが、太鼓は曲の順番やテンポをつかさどる祭囃子の要となる楽器なので、全楽器のパートを正確に把握し熟知しておくなど、相当の知識や教養そして経験が必要とされています。

笛は演奏法を伝える教本などはなく、演奏を聴いて耳で演奏法を覚えます。

ちなみに祭囃子の楽譜に太鼓や笛のパートは書かれていないため鉦(かね)の音に応じてそれぞれ演奏します。鉦(かね)は4種類の音を使い分けて演奏します。

次は、日本三大祭囃子を紹介します。

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