【夏を快適にするアイテム】簾と葦簀の違いや使い方について解説!

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葦簀の使い方を解説


出典:写真AC

葦簀は、軒やベランダの窓などに立てかけて使います。簾に比べて目が細かく、直射日光を通しにくいつくりです。風通しより、日よけや目隠しを優先した構造になっています。葦簀の始まりは、実はよく分かっていません。

江戸時代は建物の天井に使う素材として、葦簀が定着していました。現代の葦簀は、目隠しや日よけを目的に使われています。葦簀のメリットは、簾以上に体感温度を下げる効果が大きいことです。窓やベランダに葦簀を広げておくだけで、直射日光が室内にあたるのを防ぎます。体感温度で、2~3度くらい、涼しく過ごすことができます。

葦簀を置いた場所が、水を使える場所だった場合は、じょうろなどを使って葦簀全体に水をかけるのがおすすめです。

葦簀に水をかけておくと、気化熱によって、打ち水と同じような効果を得られます。ひんやりした風が室内まで届くため、それほど暑くない日の場合はエアコンなしでも過ごせます。

葦簀のメリットは?

葦簀は大きめの窓や軒下などに立てかけるだけで使えるので、非常に扱いやすいといえます。また、上でも述べたように簾よりも目が細かいので、より効率的に日光を遮断することができます。風情もあって暑さ対策になるなんて、とても便利な道具ですよね。

葦簀も、簾と同じようにこれ一つで目隠しや日よけ、虫よけ、風通しの役割を果たしてくれます。ホームセンターなどで安価に入手することができるので、まだ家にないという方は購入を検討してみるのもいいかもしれませんね。

簾や葦簀の使い分けやその効果は?

簾や葦簀を使うと、室内の体感温度を下げることができます。簾は持ち運びしやすいので、暑さが気になる場所にすぐに移動できます。車やバイクなどにかけると、サンシェードのように、車体の温度上昇を防ぐ効果があります。天然素材なので、太陽光の反射が少なく、まぶしい思いをすることがありません。

葦簀はサイズが大きいので、ベランダ全体を覆ったり、広い場所の日よけとして使えます。水をかけて使えるので、体感温度を下げる効果も高くなります。北海道などの寒冷地では、寒さよけ、雪よけを目的に葦簀が使われることもあります。目が細かくて、広い場所を大きくカバーできる特徴が、冬場の雪や風の対策としても活用できます。

夏は暑くなるとどうしてもエアコンを使いたくなりますが、部屋が広いと涼しくなるのに時間がかかりますし、電気代も嵩みますよね。猛暑というほどではないけれどエアコンをちょっと使いたくなるくらいの暑さであれば、軒に簾を吊るしたり、窓に葦簀をたてかけたりすればだいぶ快適に過ごすことができます。

また、冷房をかけている状態でも、簾や葦簀を使えば効果的に室温を下げることができます。

簾と葦簀で快適に夏を過ごそう!

簾も葦簀も、天然素材の和風のテイストが魅力です。涼しく過ごすための道具ですが、どこにおいても雰囲気が冷たくならないという特徴があります。フローリングの部屋でも、簾をどこかに1枚かけるだけで、和風のエリアを作ることができます。

温泉地や海の家など、和風の雰囲気を出しながら、仕切りや目隠しをしたい場所では葦簀が使われています。自然の風で気温を下げるため、身体に優しいという特徴もあります。エアコンのかけすぎで寒かったり、冷風で身体が冷えるなどの負担がありません。

夏場の冷房疲れがつらい人は、簾や葦簀を活用してみてはいかがでしょうか。

ただ、簾や葦簀が便利だからと言って、35℃を超えるような猛暑でもエアコンを使わないというようなやせ我慢をしていると確実に熱中症になってしまうので、暑さを辛く感じる前にエアコンを使うようにしましょう。なにごとも節度が大事だということですね。

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