「番頭さん」に会ったことありますか?銭湯などに行くといつも受付である番台から、気持ちのいいサービスを提供してくれます。
そんな番頭になるにはどうしたらいいか、気になる番頭の職業事情を解説します。
番頭とは
出典:写真AC
番頭とは風呂屋で番台に座っている人のことです。要するに店員さんの一人です。風呂屋の番頭といえば座っているだけ、やるのは会計くらいと見えるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
昔は本当に座っているだけのこともあり、風呂屋の番頭といえば次男、三男のことを指すこともあったくらい「とりあえずいれば良し」という存在でしたが、現在の番頭は会計から風呂の管理、仕入れ、掃除などやることがたくさんあります。
しかし、銭湯に携わることができることに魅力を感じる人ならば、十分に楽しみながら仕事をすることができるでしょう。
番頭の仕事
番頭は、銭湯全般の管理をすることになります。タオル洗濯などの雑用もやることになりますし、当然、風呂掃除もすることになります。デッキぶらし掛けには体力も必要になりますし、湯もみなんてこともしたりします。
本当にやる事が尽きないのです。
また対人サービスだけでなく、店舗経営に携わることもあるので、決して責任の軽い楽な仕事ではありません。人の管理やシフトの管理、お金の管理をすることもあり、まさに銭湯の総合管理者としての側面が求められる仕事内容になっています。
番頭の年収/勤務体系/福利厚生
番頭の年収は勤める銭湯がどのくらいの規模の銭湯であるのかによって異なります。勤務体系も様々ですが、銭湯によっては深夜遅くまでやっていることもあるので、深夜勤務に回ることもあるかもしれません。
店が閉まった後にも片付けなどが必要になりますから、拘束時間が長くなることもあるでしょう。収入は平均でも400万円いくかいかないか、と言う程度です。福利厚生も正規雇用であれば厚生年金から健康保険などにも加入することができますが、普通のサラリーマンと変わらないと考えたほうがいいでしょう。
番頭のメリット・デメリット
番頭のメリットとして第一に店の経営という側面に触れることができるということです。人手不足の深刻な昨今は、経営センスのある人が重宝されるので、現場をよく見て動き力を発揮していけば経営にも携われる可能性があります。
二つ目に、銭湯という日本の文化の一端を担うことができる点です。海外にも温泉や銭湯のようなものはありますが、日本独自の雰囲気を持つ銭湯を好む外国人のお客様が訪れることもあります。
日本の文化を後押しする一人として、銭湯の顔として誇りを持って働けるでしょう。
デメリットは、体力仕事の割には高給とは言いがたい点です。また、需要が下がっていることも懸念すべき事項でしょう。
次のページはさらに番頭の仕事を深掘りしていきます。