【スマート農業とは?】現代技術を駆使した新しい農業の取り組み

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技術の発展に伴い、農業も進化しています。災害に見舞われやすい環境、人手不足など農業の問題解消に役立つと考えられているのが「スマート農業」です。現代の技術を駆使した新しい農業方法について解説します。

スマート農業とはなにか


出典:写真AC

スマート農業とは、科学技術を取り入れて発展させた、現代的な農業のことを指しています。ロボットや情報通信など現代の科学技術を取り入れることで、より効果の高い農業を目指すものです。

現代ならではの技術を、積極的に導入していくことで省エネを進めることが出来ますし、精密化も図ることが出来ます。コストを削減し、成功率の高い、リスクの少ない農業を実現することが出来るというわけです。

「賢い」という意味での「スマート」ですが、導入する技術自体に、ハッキリとした定義はありません。先進技術を取り入れた、新しい形の現代農業であれば、総じて「スマート農業」と呼ばれる傾向にあります。

スマート農業の事例

①IPMテクノロジー


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IPMテクノロジーは、スマート農業の代表例のひとつです。「IPM」とは、「Integrated Pest Management」の略称で、日本語訳は「総合的病害虫・雑草管理」となります。現代の先進技術を用いて、農業の大敵となりうる病害虫を予防するのはもちろんのこと、監視と防除の判断をし、実際の対策に乗り出すまでを指しています。

研究の進化によって得られた病害虫の生態や、作型などの情報を活用します。 IPMテクノロジーは、ただ病害虫の対策をするだけではなく、環境保護も行っています。闇雲に強い薬剤を使い、病害虫を駆除したとしても、環境破壊に繋がってしまえば、将来的な農業に深刻なダメージを与えてしまうことになるからです。

スマート農業の事例②

精密農業(プレシジョンファーミング)


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現代技術の代表であるGISとGPSを活用したスマート農業は、「精密農業」や「プレシジョンファーミング」と呼ばれます。

ベースとなるのは、ほ場を細かく区切り、精密に管理することです。精密農業を行うことで、コストを節約しながら、環境を守り、生産性を向上させることが出来ます。生産コストを守れるようになると、品質にこだわりやすくなるため、安全性が高く、消費者に受け入れられやすい、良質な作物を作りやすくなる仕組みです。

「VRT」と呼ばれる可変作業技術があれば、エリアごとに資材を厳密に調整して投入することが可能です。GPSを使えば常に調査業務をスムーズに行うことが出来ますから、農業を行う土壌を調査し、含有されている栄養素やpH値などを詳しく把握することが出来ます。

精密農業(プレシジョンファーミング)に使用される現代技術はGPSをはじめ、アプリケーション、リモートセンシングなどです。より使用しやすい機器の開発も、積極的に進められています。

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