木工職人に向いている人とは
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木工職人はとにかく細工が命になります。
したがって、努力の部分もありますが、手先が器用であることは必要です。
また修行の期間もあることから、コツコツとやっていくことに抵抗感がない、というのも重要です。そういった下積みに耐える忍耐力が木工職人になるには必要となってきます。
また、モノづくりが好きな人、そして相手のことを思いやれる人も木工職人に向いているといえます。木工職人は、一人でもくもくと仕事に打ち込んでいく職業です。モノづくりが好きでいないとなかなか難しいでしょう。
木工職人は自分の作品がだれかの手に渡って使われることを考えて作品作りをしなければなりません。細かいところまで丁寧に作業するには使う人の気持ちを考える必要があるのです。
木工職人の現状と将来性
最近では一点物の木工商品に人気が出ていますし、職人として知名度が高くなれば、十分に稼いでいくことができます。
但し、他国の安価な労働力で、手作りに近いような木工品が多く出回るようになっているのが木工業界です。その為、安泰と言い切ることはできないかもしれません。
しかし、手に職が付くということは間違いないでしょう。また、人が家に住む限り、木工製品が無くなることはありませんので、厳しい世界ではありますが、木工職人が社会に必要とされなくなることはないといえます。
現状、強いこだわりを持ち、デザイン性や機能性に優れた家具を求める層とデザインのこだわりはなく低価格なものを求める層とで客層が二分しています。このことからもわかるように、木工職人の技術は必要とされ続けているのです。
木工職人のなるには?
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木工職人になるためには、さまざまな経験や教育が必要です。以下では、木工職人になるための主要な方法や過程について紹介します。
弟子入り: 伝統的な木工職人の養成方法の一つが、親方(師匠)の元で弟子入りをして技術や知識を学ぶことです。弟子は、長期間にわたって師匠とともに仕事を行い、実践的な経験を積み重ねることで技術を習得していきます。この方法では、技術や知識だけでなく、作品に対する情熱や美意識も師匠から学ぶことができます。
専門学校や職業訓練校: 日本国内には、木工や家具製作に特化した専門学校や職業訓練校がいくつか存在しています。これらの学校では、基本的な技術や知識を学ぶだけでなく、デザインや素材選び、作業効率化など、現代の木工職人に必要なスキルも習得することができます。また、卒業後の就職支援やインターンシップの機会も提供されることが多いため、実践的な経験を積むことができます。
大学や研究機関: 木材科学やデザインに関する研究を行う大学や研究機関も、木工職人の養成に一役買っています。大学では、木材の性質や加工技術、デザイン理論など、幅広い知識を学ぶことができます。また、研究機関では、新しい木材加工技術や環境保護に関する研究が行われており、木工職人の技術向上に貢献しています。
ワークショップや研修プログラム: 木工職人を目指す人々のために、各地でワークショップや研修プログラムが開催されています。これらのイベントでは、経験豊富な木工職人から直接技術を学ぶことができるため、効率的に技術を習得することができます。
木工職人になるには、技術学校に行くか職人の弟子になるという方法がメジャーです。特に資格はなくても問題ありませんが、問題は技術があるのかどうかということです。
弟子入りも必須ではなく、今はネット販売などで個人的にやっている人もいますから、技術が物を言う世界です。木工の製作会社や工房に就職して自力で先輩の技術を習得し職人への一歩を踏み出す方法が一般的でしょう。
または、木工職人に関連するスクールや職業訓練校に通って基礎知識を習得してから工房などで見習いとして働く方法もあります。
しかし、伝統的な技法などを身につけたいのであれば弟子入りがおすすめです。
木工職人にある日本の伝統技術を受け継ぐ責任
日本にも多くの木工の伝統技術があります。そうしたものを引き継ぐ、受け継ぐことができるのが木工職人の一つの魅力かつ責任です。
また、木工職人は自分の技術一つで生きていくことができる、ということもやりがいの一つになります。木工職人として雇われることもできるでしょうし、自分で最終的に工房を持ってオーダーメイドを作る、といったやり方も可能です。
技術と人脈、顧客からの信頼があれば、木工職人として十分にやっていくことはできます。
木工職人の海外での評価
日本の木工職人は、その独自の技術と美意識が評価されており、海外でも高い評価を受けています。その緻密な技術や独特のデザイン、そして持続可能な素材を活用した作品が、世界中の人々から注目を集めています。
近年、国際的なアートイベントや展示会で日本の木工職人の作品が取り上げられることが増えており、その技術や美学が世界に広まっています。例えば、ミラノサローネ(Salone del Mobile Milano)やニューヨークのインテリアデザイン展示会(ICFF)など、世界的なデザインイベントにおいて、日本の木工職人の作品が展示され、好評を博しています。
また、海外の美術館やギャラリーでも日本の木工職人の作品が展示されることが増えています。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館やニューヨークのメトロポリタン美術館など、世界的な美術館で日本の木工職人の作品が展示され、その美しいフォルムや緻密な技術が称賛されています。
海外での展示を通じて、日本の木工職人の技術や美学が多くの人々に紹介され、日本の伝統工芸の価値が再評価されるきっかけとなっています。また、日本の木工職人が海外のデザイナーや職人とコラボレーションする機会も増え、世界的な視点での新たな作品が生まれています。
日本の木工職人は、海外での評価を受けることで、国内外の市場で活躍することができます。その結果、日本の伝統工芸の技術が次世代に引き継がれることが期待されており、新たな可能性が広がっています。
海外での評価や展示を通じて、日本の木工職人の技術や美意識が世界に広がり、国内外での市場拡大や伝統工芸の継承が期待されています。今後も、日本の木工職人が海外での活躍を続けることで、その技術や美学が世界に更に広まることが期待されています。
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