お坊さんに向いているのはどんな人か
お坊さんを目指す上で、仏教に興味を持っていることは最重要。
また、葬儀や法事、相談に来た人への対応など、常にだれかと接する機会の多い職業です。そのため、ていねいに対応し、優しく穏やかに話すことが必要とされます。
加えて、相手の話に耳を傾け、「相手の悩みはどんなことなのか」「今どんな教えを説くべきか」を考えられる人物であると望ましいでしょう。
そして、当然のことながら、お坊さんになる修行は非常に厳しいものです。その厳しい修行に耐えられるだけの忍耐強さと、「お坊さんになりたい」という強い意志も必要ですよ。
お坊さんの将来性や恋愛観
日本は古くから仏教文化が根付いており、いつの時代もお坊さんは需要がありました。
しかし、時代の移り変わりのなかで、寺院やお坊さんの存在感も薄れつつあり、日本人の信仰心も希薄になっています。実際に、なにか相談事があるときにお坊さんに頼る人は、以前と比べグッと少なくなっていますよ。
法事や葬儀のときにしかお坊さんを呼ばない家庭も増えているのです。そのため、今後お坊さんを目指す人は、時代のニーズに合った対応ができる人物になる必要があります。
また、お坊さんの気になる恋愛観や結婚観について、所帯を持つことが禁止されていると誤解されています。しかし、恋愛や結婚も現代では自由のため、一般の男性と同じように、妻や子どもがいるお坊さんも少なくありません。
お坊さんになるには
お坊さんになるのは、特別な資格や専門学校を卒業する必要はありません。
修行と経験が何より重視される世界であるため、寺院の家に生まれたからといって、必ずお坊さんになれるわけではないのです。最近では、「お坊さんになりたい」と目標がある人は、しっかりと仏教について学ぶために仏教大学へ通って知識を身に付けています。通信教育などで学習する場合も。
これまであれば、厳しい修行に耐えてお坊さんになるルートが一般的でした。しかし現在は、修行により身に付けた忍耐力や精神力と、大学で身に付けた知識面の両方を兼ね備えたお坊さんも増えているのです。
お坊さん体験
「お坊さんを目指したい」「お坊さんに興味があるけど、どうしたらいいのか分からない」という方のために、最近ではお坊さん体験というものがあります。
お坊さんを志す上で必要な修行を、二泊三日などの短期間で疑似体験するもの。「お坊さんになりたい」と夢見ている方に人気なのです。
また、お坊さんを目指していない方でも「自分を見つめなおしたい」「短期間でも厳しい環境で自分を鍛えたい」と思っている方が体験する場合もありますよ。
「お坊さん」はやりがいのある素晴らしい職業
お坊さんの年収や仕事内容、恋愛観まで幅広くチェックした当記事はいかがだったでしょうか。
困った人を助け、故人を成仏させられる特別な職業「お坊さん」。厳しい修行を経てやっとなれる職業だからこそ、特別なやりがいを感じられる素晴らしい職業なのです。
お坊さんになるには、まず体験
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