賞状書士になるには?仕事内容・必要な資格・給料・将来性をチェック

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メディアで人気の内職として取り上げられることのある賞状書士。筆・墨・紙と少ない初期投資で誰でも始められます。また、毛筆ができる場所があれば働く場所や時間を問わず、自由度も高い職業です。

今回は、賞状書士の仕事内容・必要な資格・適正・給料・将来性をご紹介します。

賞状書士とは?


出典:写真AC

“賞状書士の仕事は、さまざまな文書に「毛筆で美しい文字を書く」ことです。

職業名に「賞状」とついていますが、賞状書士が書くのは賞状だけではありません。のしやご祝儀の名前、結婚式招待状の宛名など、賞状書士が活躍する場面は多岐に渡っています。

賞状書士の働き方

出典:写真AC

賞状書士としての働き方は、大きく分けて4種類。「フリーランス」「副業または内職」「筆耕者として企業に所属」「デパートやショッピングモール・贈り物を扱うお店に店員を兼ねて勤務」です。

在宅で、フリーランスや副業として働けるのは魅力的。この2つの働き方は次の項目で詳しくご紹介するため、ここでは後の2つの働き方を解説します。

賞状書士よりも広い意味を持つ「筆耕者」。毛筆に限らず、さまざまな文書を手書きすることが仕事です。「筆耕 求人」などのキーワードで検索すると、求人情報が出てきます。

求人の応募には履歴書に加え、指定された文書を手書きしたものを添えたり、自分の作品を集めたポートレートを持参したり、自分の実力が分かるようなものの提出を求められることが多いでしょう。

また、デパートやショッピングモール、贈り物を扱うお店のスタッフとして勤務しながら、お客様の要望に応じて、のしの宛名を書く働き方もあります。

フリーランスとして

賞状書士のお給料の相場や仕事量からして、賞状書士のみで安定した収入を得て、生計を立てるのは難しいといえるでしょう。フリーランス全般にいえることですが、安定してお仕事が入ってくるわけではありません。パソコンの普及で賞状書士の需要が減っていることも事実です。

しかし、賞状書士は毛筆できる道具と場所があれば、在宅で行える仕事です。フリーランスは働く場所や日時を選ばないこと、外出のための身支度や通勤に時間をとられないことなどメリットがたくさんあり、魅力的な働き方ですね。

副業として

賞状書士は、ほかのお仕事の副業、つまり内職として行うのが一般的です。賞状書士のお仕事が少ない時期があっても、メインのお仕事があれば安心。

賞状書士は、毛筆が得意な方が多い職業のため、書道の師範資格を持っている人も。書道教室を開くかたわら、賞状書士のお仕事をしている人もいます。

賞状書士になるには?


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賞状書士に必要なものは、筆・墨・紙のみ。少ない初期投資で始められる職業なのです。資格は必要ないので、誰でも賞状書士になれます。

賞状書士の求人が一般に出回ることはほとんどないため、仕事を探すには工夫が必要。

日本賞状技法士協会は「毛筆人材登録システム」という、依頼者の要望と賞状書士のマッチングを行うシステムを保有しています。履歴書と指定課題(賞状や封筒宛名など)を提出すると、無料で登録可能です。

「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトで「筆耕」や「代筆」のお仕事に応募する方法も。クラウドソーシングとは、不特定多数の人から作業できる人を募集することです。

「ココナラ」という個人の知識・スキル・経験を売買できるサイトで、毛筆のスキルを出品できます。「筆文字」や「筆耕」のキーワードで検索してみてください。ココナラだと金額を自分で決められ、自分の市場価値の調査にも役立ちます。

必要な資格

賞状書士になるために資格は必要ありませんが、お仕事を探すうえで有利になる民間資格を2つご紹介します。日本賞状技法士協会の「賞状技法士」と、日本筆耕技能協会の「賞状書士認定」です。

日本賞状技法士協会の賞状技法士養成講座は、通学でも通信でも受講できます。賞状技法士のレベルは準3、3級、2級、準1級、1級の5段階。コースを終了すると試験を受けられ、合格すると所定の級を取得できます。

日本筆耕技能協会の賞状書士養成講座は、3級、2級、1級の3段階。3級から1級ずつ試験を受けていきます。3級からの受講が必須で飛び級はできません。

いずれも1講座の受講期間は半年〜1年間とされており、1級の試験を受けるまでには相応の時間と努力が必要です。それだけに1級を持っていれば、信用の証にもなりますし、お仕事も得やすいでしょう。

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