沖縄のお土産といえば、「ちんすこう」という方も多いかと思いますが、最近では調味料やスパイスが人気です。
とくに石垣島は、石垣島ラー油が火付け役となり、本土ではなかなかみかけない珍しいスパイスがお土産として人気があり、お料理上手な方や、スパイシーな料理が好きな方へのお土産にオススメです。
そんな石垣島ラー油やスパイスのお土産についてご紹介します。
沖縄・石垣島のおすすめスパイス①「石垣島ラー油」
「石垣島ラー油」は沖縄の石垣島で作られている、具材を食べるタイプのラー油です。通称「石ラー」。東京から居住して石垣島で「辺銀食堂」を営む辺銀暁峰さんと奥様の愛理さんのご夫婦が2000年に開発し、イベントで売り出したのが始まりです。
その後評判となり沖縄を始め全国的に小売り販売や通信販売されていますが、生産量も少ないので「幻のラー油」といわれています。
ご主人の辺銀さんは中国人。料理好きの二人は、趣味的に餃子のラー油を手作りして楽しんでいました。中国ではラー油の具もすくって食べるのが普通だったそうです。そんな二人が石垣島に居住して、島独特のスパイスや素材に出会い、いつも作っているラー油を作ってみたらどうかと試して出来たのが「石ラー」です。
このラー油が引き金となって、日本全国に食べるラー油ブームも起きました。また石垣島全体でも郷土の特産品が注目を浴びて次々と商品開発がなされるようになっています。
材料には、石垣の塩、島唐辛子や、ピパーチという島胡椒、にんにくや黒砂糖、ウコンなど体によいとされる素材が10種類以上入っています。油だけでなく具をすくってご飯にかけて食べるととってもおいしいです。味は思ったよりマイルドでそんなに辛くはありません。
「世界一おいしい」ともいわれる石垣島ラー油。卵かけご飯にもとっても合います。
辺銀食堂のサイト
沖縄・石垣島のおすすめスパイス②「島ハリッサ」
島ハリッサは、石垣島の食品加工会社「石垣島 海のもの山のもの」が製造販売している調味料です。「ハリッサ」とは、石垣島の言葉ではなく、地中海地方の調味料の名前で唐辛子をベースに作られるペースト状の辛口万能調味料。料理のとてもよいアクセントになります。
島ハリッサは、オリーブオイルに島唐辛子や、にんにく、クミン、ミントなどさまざまな材料を漬け込んで作ります。石垣島独特の長命草（スパイスボタンボウフウ）も入っていて、スパイシーでちょっと変わった味の調味料です。
とくに何に使うという決まりはありませんが、タコライスに入れたり、タンドリーチキンの味付けにしたり、サラダのドレッシングに入れたりと使い方はさまざまです。
お料理上手な人のお土産に送ったら喜ばれそうですね。料理のインスピレーションが刺激されそうです。
「石垣島 海のもの山のもの」のサイト
沖縄・石垣島のおすすめスパイス③「ピパーツ」
ピパーツも石垣島のお土産としてよくみかけるスパイス。沖縄以外ではあまりみないスパイスなので、何なのかと興味をひかれますね。石垣島では「島胡椒」とも呼ばれています。
茶色いシナモンのような粉で瓶に入って売られています。ピパーツ以外にも「ヒバーチ」や「ピパーチ」などいろいろな呼び方があるようです。
ピパーツは「ヒハツモドキ」というコショウ科の植物の名前で「ヒハツ」ともいわれます。日本では沖縄でしか栽培できません。とくに栽培せずとも、家の石垣に勝手に自生しているような植物で、あらためて栽培しようとすると難しく生産量が少ないそうです。
味はコショウのようなスパイシーさに加えて、シナモンや八角、山椒のような甘いようなエスニックな香りと味わいがある独特なスパイスです。くせが強いのですが、なんともいない魅力がありハマる人がたくさんいます。
石垣島では八重山そばにふりかけて食べます。また島の炊き込みご飯「ジューシー」にピパーツの葉っぱを入れるのも定番です。唐揚げや炒め物にかけたり、またスイーツにも合うのでお好みで使ってみてはいかがでしょう。アジアでは漢方薬として、胃や新陳代謝の薬として珍重されているそうです。
沖縄・石垣島のお土産に独特なスパイスや調味料を！
小さなサイズのスパイス類は、あまり荷物にならないのでたくさん購入できますね。料理好きや食にこだわりのある人に贈ってみてはいかがでしょうか。
また、自分へのお土産として買っても、調味料を使うたびに石垣島の旅の思い出が蘇ってくることでしょう。沖縄・石垣島のスパイスを使って、家族やお友達に石垣島の味をふるまってみてはいかがでしょうか。
