漬物と地酒の店「壽屋」の新しいブランド“やさしいさくらんぼ”

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さくらんぼの生産量日本一の山形県東根市にある壽屋(コトブキヤ)は、漬物と地酒の店です。この地方にふるくから伝わる漬物や季節の漬物など、すべての商品は食品添加物を一切使用しないで作られています。壽屋の“やさしいさくらんぼ”というブランドとさくらんぼの漬物をご紹介します。

「壽屋」とは

毎年、この時期恒例行事 #茜姫 #暇潰し選手権

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壽屋は、藍色に染め抜かれた暖簾と軒先に飾られた杉玉が目印の店です。店内には漬物がところせましと陳列され、厳密に温度管理された蔵には山形県を代表する地酒が並べられています。すべての商品を、食品コンサルタントの磯辺晶策さんが提唱する「食品づくりの四条件、四原則」に基いて製造、販売していて、特に「食品添加物を一切使わない」ということに強くこだわっています。

壽屋の一番人気商品は、完熟梅を砂糖や自家製の本格醸造りんご酢に漬け込んだ「茜姫」です。その他、茜姫を丹念に裏ごしして白あんと合わせたものを最中の皮で包んだ「あかね姫もなか」、「青菜の醤油漬け」など山形にふるくから伝わる漬物、地酒などが豊富に揃っています。

特に、「茜姫」はオンラインショップでも発売されると、すぐに売り切れてしまう人気商品です。さらに、店内ではいつも15種類以上の漬物が試食できるので、味を確かめてからお気に入りの商品を選べます。また、どの商品もお手頃価格なのも嬉しいところです。

さくらんぼの生産量日本一の町、東根市

実は、壽屋のある山梨県東根市は、さくらんぼの生産量日本一を誇っている町なのです。さくらんぼがたわわに実る季節になると、参加者5万人という大規模なマラソン大会が開催され、また、チェリリンピックというさくらんぼの種を飛ばして距離を競う世界大会も開かれます。駅の名前も「さくらんぼ東根駅」というほど。さくらんぼの名前を冠した公共施設もたくさんあるそうです。

出典:奥羽線 さくらんぼ東根駅

東根市の特産品、さくらんぼは生のままだと日持ちがしないので、いまのように流通が発達していなかった時代は、長く保存できるようシロップ漬けの缶詰などにされていたそうです。その後、昭和49年(1974年)を境に、生食用が加工品よりたくさん出回るようになりました。

その裏には、さくらんぼの生産者の方たちの「おいしいさくらんぼを生で食べてもらいたい」という熱い思いとたゆまぬ努力があったそうです。

壽屋の女将の実父、武田重郎さんもそのひとり。生のさくらんぼの美味しさをそのままに、全国各地に届けるための出荷方法や輸送方法を創意工夫したといいます。

さくらんぼの新しい形「やさしいさくらんぼ」

やがて生のさくらんぼが各地で親しまれるようになったのですが、そんな折、壽屋の”漬物師範”横尾昭男さんは、さくらんぼのプリッとした食感を残して加工したものを作ってみたいと思い立ちました。

普通のシロップ漬けの場合、実がクタッとなってしまって、さくらんぼ独特の食感が損なわれるのですが、生のさくらんぼを超える加工品の商品開発に取り組んだのです。そして、10年以上の歳月をかけて、さくらんぼの漬物が誕生しました。

生のさくらんぼを本醸造りんご酢と貝殻を合わせたものに漬け込むと、あの肉厚な食感はそのままに、漬物にすることができたのです。壽屋では食品添加物を一切使わないので、色も紫蘇だけで着色しています。

さくらんぼの漬物は、平成20年度経済産業省地域資源活用プログラム認定商品となり、平成21年には「山形ふるさと食品コンクール」で優秀賞を受賞しました。また、全国大会である「優良ふるさと食品中央コンクール」でも受賞商品に輝いています。

壽屋では、さくらんぼの漬物を使ったゼリーと甘漬、漬け込んだシロップの3商品を新しいブランド「やさしいさくらんぼ」として販売しています。美味しいさくらんぼを食べてもらいたい、そうした思いから始まったラインナップです。通信販売もしているので、ご興味のある方はぜひご賞味下さい。

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