装粧品
京都は昔から着るものや身につけるものなどには特にこだわりが強い傾向があります。それゆえ
京都の装粧品は粋で、各地で高い評価を得ており、廃れることなく現在まで守られてきたのです。
出典:京都伝統工芸協議会
その京都の装粧品の中でも特に質の高い品が「つげ櫛(ぐし)」です。これは黄楊(つげ)の木から作られた櫛のことで、奈良時代から生産されるようになりました。
出典:十三や本店
つげ櫛には椿油が塗り込んであるので使用するにつれて美しい髪質を手に入れることができます。また、黄楊は耐久性も高く傷みにくいため、手入れさえしていればその先数十年は使えるという優れものでもあります。
そして、木製なため静電気が起こらず髪に優しい点がつげ櫛の最大のメリットとなっています。温泉シーズンである冬場は特に乾燥が気になる季節です。温泉効果で美しくなった肌に負けないように髪のお手入れも忘れないでいたいところですね。
京鹿の子絞
出典:絞彩苑種田
京鹿の子絞とは絞り染の一種で、京都の伝統的な染色方法です。その名の通り、鹿の子どもの背中の模様に似ており点描のような仕上がりになります。この技法で仕上げられた着物は大変美しく、高級なものとされています。
出典:絞彩苑種田
この京鹿の子絞は着物以外にも様々な小物に適用されており、現在では京都のお土産屋さんでもよく見かけます。
出典:絞彩苑種田
中でも、京鹿の子絞の「ポーチ」は何にでも使え、見た目もつぶつぶして可愛いので人気が高いです。特に女性は出かける際に持ち物が多くなりがちなので、温泉巡りでは化粧入れや小物入れ等に重宝しそうです。
参照:Yahoo Shopping【京都お土産にも】京鹿の子絞りの和柄シガレットケース(ピンク)☆★シルク100%★☆
職人の技巧が光る鹿の子絞、ぜひ旅のお供に取り入れてみてはいかがでしょうか。
確かな品質の京都ブランド
伝統というものはただ守っていくだけでは時代と共に色褪せていくものです。生産者側がこれらを柔軟に工夫して消費者に寄り添う努力をしてきたからこそ、これらの伝統工芸品が現代まで発展してきたのです。
今日では様々な大量生産品が出回っています。これらはより安くより手軽に入手できるようになっていますが、大量生産される分どうしても品質や耐久面において手仕事には敵いません。
温泉には、粋に京都のええもんを
今回は温泉巡りと絡めてご紹介しましたが、職人達の技術の詰まった工芸品は様々なシーンで活躍してくれることでしょう。伝統工芸だからといって身構えることなく、京都の「ええもん」を持ち歩いてちょっと粋な生活を演出してみませんか?