英語で説明!神社での作法その1「参道の歩き方」
出典:写真AC
神社には、通常、参道の前に鳥居門があります。この門は、私たちの住む俗界(神社の外)と聖なる神(神社の中)の世界との境に立っていると言われています。参拝のマナーやルールを守ることは、神へ敬意を示す事であり、ご加護を頂くことができると信じられています。
海外の友人に、英語で神社の参道を通る時のマナーを説明してみましょう。
Before you enter the entrance path, you should bow once in front of a tori gate as the gate is a boundary line between deity’s ground and our world.
(鳥居は、神の住む場所と私達の住む世界との境に立っているので、入口に入る前に、鳥居の前で一度お辞儀をします。 )
After stepping into the path called Sando, you should walk on the side of the path. Because it is believed that deity walks in the middle of the path.
(参道と呼ばれる道に入った後、側道を歩いて下さい。神は真中を歩くと考えられているからです。)
いかがでしょうか?意外にも簡単な英語の組み合わせでこんなにしっかりとした説明ができてしまうんですね。次のページでも英語で神社の作法を説明しているので、見ていきましょう。
英語で説明!神社での作法その2「手水の仕方」
出典:写真AC
さて参道を歩いて神社の中に入りましたが、いきなり賽銭箱に向かって参拝するわけではありません。その前に、「手水(ちょうず)」という水を用いて手と口を清めるのです。
手水とは神社の境内に設置されている「手水舎」にある水のことで、外から来た参拝者を清めるためのものです。もともとは参拝前に「禊(みそぎ)」といって全身を洗い清めていたそうですが、現代ではそれが簡略化されて手と口を清めるという形式になっているそうです。
海外からの友人に、神社の手水の作法について順番に説明してみまましょう。
(1)Scoop up water with a ladle with your right hand and clean your left hand.
(右手で柄杓を取り上げて水をすくい、左手を洗います。)
(2)Hold the ladle with your left hand and clean your right hand.
(左手に柄杓を握り、右手を洗います。)
(3)Hold the ladle with your right hand and rinse your mouth.
Please don’t touch your mouth to the ladle.
(右手で柄杓を握り、口をすすぎます。柄杓に口を当てないようにして下さい。)
(4)Wash your left hand again and clean the handle of the ladle.
(もう一度左手を洗い、柄杓を洗います。)
(5)Put it back to the original place.
(元の場所に柄杓を戻します。)
英語で説明!神社での作法その3「参拝の仕方」
出典:写真AC
手水で身体を清め、拝殿に着きました。次の表現を参考にして、神社参拝のルールについて英語で説明してみましょう。
(1)Throw a coin into the Saisen box gently.
The coin is an offering for the deity.
(賽銭箱に小銭を優しく投げ入れます。小銭は神へのお供えものです。)
(2) Ring the bell once and bow twice.
(鐘を1回つきます。そして、お辞儀を2回します。)
(3)Clap twice.
Twice represents your appreciation and respect towards the deity.
(手を2回叩きます。2回は神への敬意と感謝を示します。)
(4)Get your hands together and head down. It’s the time for praying.
(両手を合わせて頭を下げます。参拝します。)
(5)Bow once.
(お辞儀を1回します。)
参拝後には、
You have to walk the same route as you came. After passing the tori gate, you have to turn to the Sando to make a bow.
(同じ参道を歩き、鳥居を過ぎた後、参道の方を向いてお辞儀を1回します。)
英語を使って神社の参拝作法を説明してみよう!
出典:写真AC
神社を参拝する時のマナーを説明する英語表現は、いかがでしたでしょうか。意外にも、ごく簡単な中学レベルの英語文法を組み合わせれば、神社の参拝作法について説明できることがわかりましたね。
英語だけでなく言語は実際に使ってこそレベルがアップしていくものなので、積極的にトライしてみてください。
外国人の方にとって日本の宗教の作法というものはなじみが薄く、マナー違反とされる行為をしてしまうこともあります。そういったことをできるだけ避けるためにも、神社の作法について分かりやすい英語で説明し、日本文化への理解を深めていただきましょう。