地盤調査とは
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念願のマイホームが傾いてしまったら悲しいですよね?そんなことが起こらないためにも地盤調査というものがあります。家や建物が傾く原因として地盤の弱さが挙げられます。家が傾くと、家の要である柱や壁に被害が及び、水回りのトラブルも発生するおそれがあるのです。
また、家が傾いてから修復を行う際は多くの時間と費用を要します。そうならないためにも、家を建てる前に事前に地盤の性質や郷土を調べる地盤調査が大切です。
なぜ地盤調査は必要か?
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では、なぜ地盤調査が必要なのでしょうか?主な理由としては上記に挙げた通り、安心して家に住むためです。
地盤調査をきちんと行わないと、軟弱地盤のために地盤沈下や不同沈下といった現象が起こります。地盤沈下はその名の通り地盤が沈んでいくことで、不同沈下とは建物が斜めに傾くようにして地盤沈下する現象のことを指します。
これらのような現象が起こると、建物が傾きひび割れなどが発生します。それだけでなく、道路の下に通っている配管が破損しライフラインがストップするおそれも出てくるのです。
他にも、地盤沈下によって排水路との高低差がなくなり浸水被害にあったり、傾いた家に長く住むことによってめまいや頭痛など身体被害にあうこともあるのです。
このように、地盤調査を行わないと様々な被害が発生します。この被害を避け、長く安心して住むためにも地盤調査が欠かせないのです。
地盤調査の方法と種類その1「スウェーデン式サウンディング試験」
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ここで、地盤調査の種類とやり方について見ていきましょう。まずご紹介するのは戸建て住宅で多く使われており、国にも認められている一般的な地盤調査方法です。
スウェーデンで最初に採用された方法のため、通称「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれています。この方法は、地盤調査方法の中でも比較的安く、短い期間でできる点がメリットです。
また、スウェーデン式サウンディング試験は小型機械を利用することが多いため業務の効率化や人員削減も可能です。
①スクリューポイントをロッド先に取り付け、地面に垂直に突き立てる
②ロッドの頭部に5㎏から100㎏まで重りを乗せて貫入を測る
③貫入が止まったらスクリューを回転させ25㎝沈むのに必要な回転数を測る
④地中10mまで測定
地盤調査の方法と種類その2「ボーリング調査」
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次にご紹介する地盤調査の方法は「ボーリング調査」です。穴をあけるという意味を持つ「bore」から来ており、地面を掘って地盤の強度を調査する方法です。
ボーリング調査の中で最もよく行われる標準貫入試験についてご紹介します。ハンマーの自由落下の力で地面を掘るため、柔らかい土地は掘れますが、硬い土地はなかなか掘ることができません。そこで、落下回数によって地盤強度を測ります。(N値)
また、土壌を採取して分析するためスウェーデン式サウンディング試験よりも正確な地盤調査が行えます。ただ、地盤調査に多くの時間と費用を要するデメリットもあります。
①ロッド先端にサンプラーを取り付け、試験孔底に下ろす
②打撃装置を取り付け、貫入量を記録
③ハンマーを規定の高さから自由落下させ試験孔底から15㎝まで予備打ちを行う
④ハンマーを規定の高さから自由落下させサンプラーを30㎝嵌入させる。本打ち回数限度は50回まで
⑤測定終了後、サンプラーを引上げ採取資料の観察を行う
地盤調査のメリット・デメリット
出典:ウィキメデイア・コモンズ
地盤調査は種類によってそれぞれメリットとデメリットがあります。ご自身の目的に合わせてそれぞれのメリット・デメリットを比較し、ぴったりの地盤調査を見つけてみてください。
スウェーデン式サウンディング試験
メリット
・費用が安い
・調査期間が短い
・狭い場所の地盤調査が可能デメリット
・硬い土壌や深い土壌の貫入・測定が難しい
・土壌採取不可能
ボーリング式標準貫入試験
メリット
・地質調査も可能
・調査結果の精度が高い
・10m以上の深い層の地盤調査が可能デメリット
・地盤調査期間が長い
・費用が高い
・広大なスペースを要する
平板載荷試験
メリット
・地盤の強さを直接測定可能
・地盤調査期間が短いデメリット
・深い土壌の地盤調査が難しい
ポータブルコーン貫入試験
メリット
・地盤調査期間が短い
・費用が安い
・専門的な知識があれば自力で行えるデメリット
・軟弱な地盤調査でしか活用できない
・深い土壌の地盤調査が難しい
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