早期リタイアのメリット・デメリット
早期リタイアのメリットは、何といっても自由があるという事でしょう。
サラリーマンでは、仕事の時間や内容が決められてしまい、時に自分の信念に反することもしなければならない場合があります。早期リタイアは、会社に依存して生きることを辞めるので、納得がいかなければほかの仕事に簡単に移ることができます。
時間も自由になるため、サラリーマンではいけなかった長期間の旅行や、家族への時間など、すべて自分のしたいことに時間を使えるのです。
また、仕事で精神が蝕(むしば)まれていた場合は、そのストレスから解放されることができます。
一方、早期リタイアのデメリットとしては、金銭面のリスクと精神的な面があげられます。
早期リタイアをするという事は、定期的かつ安定的な収入源を放棄することです。つまり、持っている貯蓄が何らかの形で目減りしてしまうと、生活自体が危機に陥るという事になります。
たとえば、早期のリタイアでは、株式などのリスク資産を持ち、配当を得る必要があります。ところが、同時株安などでそれらが目減りしてしまった場合、生活自体が重大な危機に陥ってしまう可能性もあるのです。
また、精神面にも注意が必要だと言えます。
一般的に、人間は生きがいややりがいを求めています。仕事を通じて、賃金だけでなくやりがいや達成感を受けることができ、たとえ、金銭的に余裕があったとしても、時間を余らせすぎてしまうことでうつ病などを発症してしまう人が少なくありません。
そして、基本的に早期リタイアは貯蓄を切り崩しつづける生活です。計算してリタイアを決めても、減り続ける通帳を見続けることで、精神状態を崩してしまうこともあるでしょう。
早期リタイアのための資産貯蓄方法とは
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早期リタイアのための資産貯蓄には、早く始めることが重要です。資産運用においては、72の法則というものがあり、金利(利回り)と年数をかけて72になるとき、元本が2倍となるのです。
つまり、それだけ時間は資産形成に重要という事となり、少額でも早く始めることが重要だと言えるでしょう。
そして、FXや信用取引など過度にリスクの高い商品を避け、株式や定期預金などの積み立てで、時間をかけて貯めることが一番の近道となるでしょう。
早期リタイアに向いている人
十分な資産があり、足りないお金を働いて稼げる人は、早期リタイアに向いていると言えるでしょう。
また、早期リタイアに幻想を抱きすぎない人も向いているといえます。早期リタイアの生活はサラリーマンにとって夢のような生活ですが、実際にリタイアしてみると、平凡な日々の繰り返しとなります。
仕事では、つらいこと、やりがいなど様々な刺激がありますが、リタイアをするとそうしたものが激減します。今の生活が辛く、逃げ出したいと思っている人には向いていますが、幻想を抱きすぎていると向いてないと言えるでしょう。
早期リタイアをする際の注意点
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早期リタイアでは、資金面で失敗してしまう人が多くいます。豊富な資金を持っていたとしても、その運用に失敗してしまえば尽きてしまいますし、当初の見立てが甘く、想定よりも大きな支出がある場合も考えられるでしょう。
リタイア生活をあきらめて再就職をしようとしても、年齢を重ねていると再就職が難しい場合が考えられます。
このようなことにならないよう、常に資金と支出を意識しておくことが重要です。
早期リタイア生活を充実させよう!
ここまで、さまざまな面から早期リタイアを見てきました。
仕事を続けるセミリタイアでも、一切仕事をしない完全リタイアでも、退職後になにかやりがいを持てるものを見つけられると充実した生活となるでしょう。
近年、退職後にやりがいを失ってしまうことが問題視されています。もしかすると、完全な早期リタイアよりも、セミリタイアで好きなことを仕事にすることの方が、幸せな人生を過ごせるかもしれません。
早期リタイアの第一歩や、老後や第2の人生の準備をして、やりがいを見つけることは非常に重要です。
やりがいを見つけ、早期リタイアへの第一歩を踏み出してみましょう。