近年、早期リタイアが注目を浴びています。満員電車や仕事のストレスから逃れ、のんびり働きたいと考えている方は少なくないでしょう。
今回は、早期リタイアとはどんなものを指すのか、メリット、デメリットなどを紹介します。
早期リタイアとは
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早期リタイアとは、60~65歳で迎えることとなる定年よりも前倒しで仕事をリタイアすることを指します。
日本では終身雇用の考え方が根付いており、好きなタイミングで転職したり、いったん退職したり、また就職したりというのはあまり一般的ではありませんが、近年では自由な働き方に目を向ける人も増えています。
早期リタイアには、大きく分けて3つの種類があります。
早期リタイア①
完全リタイア
完全リタイアは、文字通り完全に仕事を辞め、仕事をせずに暮らしていくことを指します。つまり、アルバイトやパートなどの「働いてお金を得る」ことから完全に離れることです。
趣味や旅行などに没頭して暮らしていけるメリットがある一方、社会との関わりが希薄になったり、リタイア時の貯蓄が多く必要などお金の面で苦労しがちなことがデメリットだといえるでしょう。
早期リタイア②
セミリタイア
セミリタイアは、主な収入源であった会社は辞めるものの、アルバイトやパート、フリーランスの収入などで生活をすることを言います。つまり、完全に仕事をしないことではないと言うことです。
完全リタイアほどの貯蓄が必要なわけではありませんが、何らかの形で仕事を続けながら収入を得ていく必要があります。
早期リタイア③
ミニリタイア
ミニリタイアは、仕事をやめ、数か月~1年程度の短いリタイア生活をすることを言います。プロジェクト単位で働くプログラマーなどは、半年間ハードに仕事をし、半年間リタイア生活をするなどの生活サイクルを作る人もいます。
早期リタイアに必要な資金とは?
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早期リタイアをするうえで、必要な資金を見ていきましょう。
いずれも独身の場合を想定しており、既婚の方や子供がいるご家庭は、倍近い資金が必要になると考えられます。
30代で早期リタイアをする場合
30代で早期リタイアをする際には、独身であっても莫大な額の貯蓄や資産が必要だと考えられるでしょう。
完全リタイアの場合は1億円以上、セミリタイアの場合は5,000万円以上が目安となります。
30代の完全リタイアは、配当金収入や家賃収入などの不労所得を得る手段を確保しなければ難しいと言え、仕事に戻らざるを得ない状況が考えられます。また、30代で1億円程度の資産を貯める事は、相当の収入がなければ難しく、リタイア前には相応の生活をしていたと考えられます。生活レベルを落とす努力も強いられます。
セミリタイアの場合は、5,000万円以上の貯蓄があれば検討できます。週に3~4度のアルバイトをすることで、それなりの収入を得ることができ、貯蓄の金利や配当収入も生活を支えてくれることでしょう。
ただし、家族や子供がいる場合は難しいと言わざるを得ないでしょう。
40代で早期リタイアをする場合
40代では、一般的な収入レベルにあった人でも倹約が得意であれば早期リタイアを検討できる場合があります。
目安となるのは、完全リタイアの場合で8,000万円程度、セミリタイアの場合で3,000~4,000万円となります。
40代の完全リタイアでは、年金を受給始めるまでの20年間の生活費と、それからの不足額をためる必要があります。ただし、全額貯蓄するとなると1億円以上必要となり、適度に株式を保有し、配当収入を得るなどの不労所得が必要です。株安など、いざというときにはもう一度働く覚悟も必要でしょう。
セミリタイアの場合は、4,000万円ほどの貯蓄があれば検討できます。アルバイトやフリーランスの活動で10万円ほどの収入を得られれば、利息収入などを合わせることで、貯蓄をほとんど減らすことなく生活できます。
ただ、家族や子供がいる場合は、相当な倹約と、それ以上の貯蓄が必要になります。
50代で早期リタイアする場合
50代では、家族が居ても比較的早期リタイアが行いやすくなります。完全リタイアで5,000万円、セミリタイアで3,000万円ほどの貯蓄があれば生活できると言えます。
50代の完全リタイアでは、30,40代のリタイアと比べ年金の支給額が多くなると考えられます。そのため、年金の補てん額は少なくなり、主に年金支給開始までの生活費をためる事となるでしょう。短期間で切り崩すため、リスクの大きい株式などの比率を下げる必要がありますが、配当がなくても貯蓄だけで十分にリタイアを検討できると言えるのが50代の特徴です。
セミリタイアの場合は3,000万円程あれば可能でしょう。
早期リタイア後の生活とは
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早期リタイア後は、当然仕事や時間にとらわれない生活を送ることになります。
趣味や旅行など、思い思いの時間を過ごし、仕事があると固定されてしまう居住地も、早期リタイアをすることで、好きな場所を選ぶことができます。
ブログ執筆をし、楽しみながら所得を得たり、不動産投資をしたり、サラリーマンではできない仕事をしている人もいれば、物価の安い海外に移住し、のんびり暮らす人もいます。
早期リタイアへの第一歩
脱サラして、10年後の早期リタイアを
ここまで、早期リタイアに必要な資金を説明しました。ただ日本の平均年収422万(平成28年度、平均年収.jp参照)という数字をみると、多くの方が早期リタイアは難しいと言えます。
そこで、まずは脱サラした先駆者の方々に会いに行き、5年後10年後の早期リタイアに必要な資金が貯められそうかを知るというのが得策ではないでしょうか。
かつては、サラリーマンだった脱サラした個人事業主や経営者に会うことで、自分にもできるかもしれないと早期リタイアに向けて踏み出すきっかけとなるかもしれません。
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