社会人であれば、誰もが一度は経験する「名刺交換」。ビジネスマナーの中でも大切なのが名刺交換のマナーです。名刺交換をする際に基本的なマナーを踏まえておけば、相手方に好印象を与えることができます。
今回は、名刺交換のマナーについて手順や注意点など細かい部分まで紹介しています。是非、こちらを参考にして名刺交換のマナーを確認してみてください。
名刺交換のマナー基本のポイント
出典:写真AC
名刺交換の基本的なポイントを確認しておきましょう。主に、名刺を受け取るときと自分の名刺を渡す際にマナーを気を付けなければなりません。
名刺を受け取るときのマナー
①相手の会社名やロゴ、氏名の上に指を置かない
②本人の目の前で名刺に書き込みをしない
③テーブル越しで名刺交換を行わない
④必ず両手で受け取り、「頂戴します」と一言そえる
⑤必ず席を立って名刺交換を行う
⑥すぐに名刺入れに仕舞わない
⑦相手の名前は名刺交換の際に確認する
名刺を渡すときのマナー
①名刺を準備する(折れ曲がったものや汚れているものがないように)
②目下の者から先に名刺を渡す(お金を支払う法が上、お金を受け取る側が下。訪問先が上、訪問者が下。)
③相手の名刺の高さより低い位置で名刺を差し出す
④折れているものや汚れている名刺を渡さない
⑤財布やカバン、ポケットから直接名刺を出さない。
名刺交換のマナーその1<順番>
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名刺交換のとき、1対1の場合は上記にもある通り、目下の者から目上の者に名刺を差し出します。目下の者は、お金や仕事をいただく側で、目上の者がお金や仕事を提供する側となります。よって、営業の場合は営業側が目下となるので先に名刺を渡すこととなります。
また、複数人いる場合にも同様です。ただし、名刺交換の順番が少し複雑になります。では、部長・課長など営業側(目下)が複数人いる場合を見ていきましょう。この場合、部長から先に目上の者に名刺を渡します。つまり、複数いる中で1番各上の者から名刺を交換します。実際の例を見ていきましょう。
【自社】部長 課長
【先方】担当者 担当者の上司
①自社の部長と担当者の上司が名刺交換
②自社の課長と担当者の上司が名刺交換
③自社の部長と担当者が名刺交換
④自社の課長と担当者が名刺交換
実際には、担当者の上司に部長と課長が並び名刺交換をして終えたら、順に担当者と名刺交換を行う流れとなります。
名刺交換のマナーその2<差し出し方>
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名刺を差し出す際、いつでも名刺を取り出せるように名刺入れを手元に用意しておきましょう。名刺を差し出す際・交換する際は必ず立って行います。その時に机やテーブルを挟まず、相手に渡すようにしましょう。
名刺を胸の高さでもって「株式会社○○の~部署に所属しているーー(名前)です。」と会社の名前・所属部署・氏名を略さず伝え、「よろしくお願いします」と一言そえてから渡すと良いです。
また、相手も名刺を差し出してきた場合、相手の名刺より低い位置で名刺を渡すようにしましょう。同時交換の場合は、例外としてお互いに片手で名刺を持って差し出します。右手で自分の名刺を名刺入れの上に差し出し、左手で相手の名刺を名刺入れの上で受け取ります。
どちらの場合も、相手の目を見てにこやかに差し出すように心がけましょう。
名刺交換のマナーその3<受け取り方>
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相手の名刺を受け取る際には必ず「頂戴いたします」と一言そえて受け取るようにしましょう。そして、両手で受け取ること・相手の会社名やロゴ、氏名に指がかからないように受け取ることもポイントです。
受け取った名刺は自分の胸の高さより下におろさず、確認するときも胸より高い位置にしましょう。
また、ここで相手側の名前の読み方などを確認しておくと良いです。すぐに、相手の名刺をしまったりテーブルに置くより、一度見てからのほうが相手側に良い印象を与えます。
名刺交換のマナーその4<名刺の並べ方>
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頂戴した名刺は名刺入れの上に乗せて、自分から見て「左側」に置くようにしましょう。正確には、左斜め前です。複数人の場合には、役職が一番上の人を名刺入れの上に乗せて、他はテーブルの上に置きます。この時、座席順に名刺を並べると顔と名前を覚えやすいです。
名刺交換のマナーその5<名刺のしまい方>
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先方が名刺をしまわない限りは、基本的に、テーブルの上に名刺を出しておきましょう。名刺をしまうタイミングは決まったものはありませんが、一般的に、商談や打ち合わせが終わるころを見計らってしまうのが望ましいです。
名刺交換のマナーその6<名刺の管理>
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商談や打ち合わせが終わった後も、名刺入れの中に先方の名刺が入れっぱなしという状態はやめましょう。名刺には、重要な情報が記載されています。ですので、頂戴した名刺は必ず名刺フォルダや名刺管理ツールなどを使って名刺を整理・管理しましょう。
管理をする際に、名刺の裏や空白などに名刺交換をした日付・相手の特徴・話した内容などを明記しておくと、誰の名刺だったか忘れてしまうことがなくなります。相手方の目の前でメモ書きをするのは失礼にあたるので、商談が終わって帰社後に行うと良いです。
また、名刺が不要になった場合は、個人情報になるのでそのままゴミ箱ではなく、シュレッダーなどにかけてから処分するようにしましょう。