再就職と転職の違いをご存知でしょうか?また、後悔しない再就職をするには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?今回は、再就職に関するポイントや注意点、メリットデメリットを紹介します。
再就職とは
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再就職とは、退職後の失業中や定年後に、新たに会社に就職することを言います。
再就職と転職の違い
再就職と転職の主な違いは、転職が現在会社勤めをしている人が、勤務を続けながら次の会社を探し、就職することを表すのに対し、再就職はすでに退職している人がもう一度就職すること指します。
再就職のメリットとは
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再就職のメリットとして、会社勤めを続けながらの転職より時間があることがあげられます。会社勤めをしながら転職活動をする場合、休暇や終業後などの限られた時間に就職活動をしなければなりません。
いったん退職してから再就職先を探す場合は、時間にも余裕があるので、様々な会社を訪問したり、自分のやりたい仕事を見つける余裕ができます。
また、失業手当や再就職手当をもらえることも再就職のメリットだと言えるでしょう。
内定をもらってからの退職となる転職の場合は、多くの場合で失業手当を受けることはできませんが、いったん退職してから次の仕事を探す再就職では失業手当の給付を受けることができます。
再就職のデメリットとは
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再就職のメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。
まず、考えられるのは就職活動中に給料がもらえないという場合があります。
給料をもらいながら仕事を探せる転職の場合と異なり、失業手当以外はほとんど収入がない状態で仕事を探さなければなりません。
貯蓄が尽きる前に就職先を決めなければならず、心理的にも負担が大きくなります。
また、転職であれば、うまくいかなかった場合にほかの仕事に移ることをやめる選択肢もありますが、すでに退職してしまっている再就職では、納得の行く条件でなくとも、どこかに決めなければなりません。
そして、本人に問題があると思われてしまうこともデメリットの一つです。
再就職では、何らかの事情でやむを得ず退職してから就職する方が多くいます。きちんとした理由であれば不利になることはありませんが、会社になじめず退職してから仕事を探している場合もあるので、第一印象として「この人は何で辞めたのだろう」と勘繰られてしまう場合があります。
再就職に役立つ資格とは
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再就職において、簿記検定などの資格は財務諸表の見方や経営を分析する能力をアピールできることから、役立つといえるでしょう。
特に、経理部門などでは、即戦力として期待できる人材だといえます。
また、自動車免許もあるとよい資格だといえます。
営業関係の仕事では、車を運転する機会も多く、受験する際の必須資格としている会社や職種もあります。
そして、MOSの資格も再就職に役立つと言えます。
MOSとは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」のことで、企業で一般的に使われているWordやExcelなどのマイクロソフトオフィスの利用スキルを証明するための資格です。
事務職などでは、文書作成能力や表計算ソフトでの実務能力をアピールでき、営業職でもパワーポイントなどのプレゼンテーション能力がアピールできます。
再就職に成功する人の特徴
20代の場合
20代では、転職回数が少ない人が有利です。経験の浅い20代の再就職では、即戦力というよりもポテンシャルを見られての採用が大きなウェイトを占めるため、転職回数が多い人は「入社してもすぐ離職してしまうのでは」と考えられてしまいます。
金銭的な余裕もあまりないと考えられるので、退職してから就職活動をする再就職ではなく、就業したまま行う転職をする人のほうが成功する可能性が高いです。一度退職してからじっくり仕事を探したいと考えている場合は、最低でも3か月分の生活費を貯めてからとするのがお勧めです。
30代の場合
30代の再就職では、前職と同業種など、経験やスキルが生かせる転職先を選んだ人が成功する傾向にあります。20代と異なり、企業からは即戦力として求められているからです。
また、妥協できる点を見極めている人が成功しています。前職より給料が下がる場合も考えられますが、ほかの条件を見比べ、無条件に拒絶するのではなく、妥協できる面は受け入れることが成功に結び付きます。
40代の場合
40代では、自分の実績を客観的に把握できている人が成功する傾向にあります。40代では役職や立場が上がっている人が増えてきますが、それはあくまでも社内での評価。素直さや謙虚さを忘れずに向上心をアピールできるとよいでしょう。
また、前職の待遇に固執しないことも重要です。前職での待遇は、実績や経験から評価されたもので、新しい勤め先にとっては、その人が本当に会社に貢献できるかわからないのです。実力のある人であれば、転職時に一旦年収が下がっても、その後に前職の待遇を超えることも多くあります。
50代の場合
50代の再就職では、謙虚な気持ちと柔軟な姿勢を持っている方が成功する傾向があります。年功序列の給与制度により高待遇となっている場合が多いですが、転職先も同じ水準の待遇を提示できるとは限りません。
前の勤務先の競合などに就職すると、スキルを生かせる場合が多くあります。
定年後の場合
定年後の再就職では、経験にとらわれず、求められる仕事を選ぶことが重要です。
60歳を超えると、体力や能率が落ちてくるため、経験やスキルを武器にした転職活動は苦戦を強いられます。
思ってもみなかった仕事で今までの経験を活かせる場合もあり、現役時代の経験を生かし、複数社の顧問として活躍している人もいます。