竹細工の作り方・編み方
竹かごや竹ざるなどの竹細工は、竹を編んで作っていきます。ここでは、簡単な作り方を紹介していきます。
1、竹を切る
まず、のこぎりで適当な長さに切っていきます。
2、竹を割る
竹を縦に割ります。切った竹を使いたい幅に割っていきます。
3、へぎ(削りだし)
割り終えたら、いよいよ削りだしの作業です。削りだす作業はへぎと呼ばれ、一度に薄くするのではなく、半分ずつ削りだしていきます。手先の感覚で均等な厚さにしていく作業はまさに職人技です。
小刀などで厚さを均等に調整したら編みこみに入ります。
4、編みこみ
竹細工の編みこみ方には様々な手法があります。いくつか紹介していきます。
四ツ目編みは、縦と横を単純に交差させる方法です。隙間をあける方法も、隙間を狭める方法もあり、隙間を開けたものはれんじ組、隙間を詰めたものは「市松組」と呼ばれることもあります。
六つ目編みは、網目が六角形となるのが特徴です。強度が強く、古くから使われている手法になります。
みだれ組みは、敢えて長さや太さが様々な竹ひごを使い、隙間を隠しながら編んでいくことで、独特な仕上がりとなります。
竹細工の種類
出典:ウィキメディアコモンズ
竹細工には、生産地や特徴により様々な種類があります。代表的な種類を紹介します。
別府竹細工(べっぷたけざいく)
別府竹細工は、マダケと呼ばれる、肉厚で、曲げに対する耐久性が強い竹が使われます。大分県では全国のマダケの32%が生産され、その豊富な材料を使った籠や日用品、バッグなどが作られています。
歴史的には、室町時代に行商人に向けて籠を売り出したのが始まりだとされています。江戸時代に別府が温泉地として知られるようになると、温泉の客が使う台所用品として竹細工が生産されるようになり、旅行客の土産としても使われるようになり、生産が拡大しました。
勝山竹細工(かつやまたけざいく)
勝山竹細工は、岡山県の真庭市で生産されている竹細工です。生産地としての起源は19世紀前半だと言われていますが、当初は製品として生産されていたわけでなく、農作業や日常生活で使う「そうけ」と呼ばれるざるが主な生産物でした。勝山竹細工は水洗いすることもできるのが特徴です
1979年に国の伝統工芸品として指定されています。
別府にある竹細工の学校とは?
実は、竹細工の名産地である大分県別府市には、「大分県竹工芸・訓練支援センター」という日本で唯一の竹工芸の訓練学校があります。
大分県竹工芸・訓練支援センターは大分県立の職業訓練学校で、竹工芸科のみの設置。定員は12名で、訓練期間は2年間。竹細工の実習はもちろん、デザインや安全、作ったものを販売するためのスキルとして会計やマーケティングまで学びます。
訓練は無料で受講することができ、就労状況に応じて約月10万円以上の受講・通所手当を受け取ることができます。
竹細工に親しもう
機能性に優れ、夏には涼しさを演出できるなど、竹細工には魅力がたくさんあります。高級なものでは数万円のものもありますが、竹材を入手することでおもちゃを手作りすることもできるなど、入り口はとても身近です。
体験教室などを実施している場所もあるため、まずはそういったところから親しむのもいいかもしれませんね。
竹細工で一輪挿しを作ってみよう!
今回、竹細工についてご紹介しました。そこで、大人の職場体験予約サイトココロミルでは、竹細工の技術を使って一輪挿しを作る体験を掲載しています。
様々な伝統工芸作品を手掛ける職人さんのもと、体験してみてはいかがでしょうか?
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新井竹芸
住所:埼玉県日高市高麗本郷746-1
アクセス:西武池袋線「高麗駅」より徒歩15分
体験時間:13:00 ~ 16:00 (3.0時間)
体験費用:5,600円