酒は百薬の長の類語・対義語
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こちらでは、酒は百薬の長の類語と対義語を紹介します。
酒は百薬の長の類語
酒は百薬の長の類語には「酒に十の徳あり」「酒は憂いの玉箒(さけはうれいのたまははき)」「酒は天の美禄(さけはてんのびろく)」などが挙げられるでしょう。
「酒に十の徳あり」とは、酒には10個の長所があるということです。10個の長所とは、①百薬の長②長生きできる③旅行の食となる④寒さをしのげる⑤持参に便利⑥憂いを忘れさせる⑦位などが忘れられる⑧苦労をいやす⑨万人と打ち解けられる⑩独り身の友となるです。
「酒は憂いの玉箒(さけはうれいのたまははき)」とは、中国からきた故事成語で、酒は心配ごとや悩みなどを掃い去ってくれる美しい箒(ほうき)のようなものという意味の言葉です。
「酒は天の美禄(さけはてんのびろく)」とは、酒は天からの有難い贈り物だという「酒は百薬の長」と同じく酒を讃える言葉です。当時、役人の報酬であった「禄(ろく)」が上から下に賜るものだったことから「美禄」が酒の美称となりました。
酒は百薬の長の対義語
酒は百薬の長の対義語には、「酒は命を削る鉋(かんな)」「酒は諸悪の基(さけはしょあくのもと)」「酒は百毒の長」「酒は気違い水」などが挙げられます。
「酒は命を削る鉋(かんな)」とは、その文字の通りで大工が使う木材の表面を削る鉋(かんな)のように徐々に命を蝕んでいく様を比喩した言葉です。
「酒は諸悪の基(さけはしょあくのもと)」とは、酒はさまざまな悪いことを起こす元凶となるという意味の言葉です。
「酒は百毒の長」はまさに、酒は百薬の長の対義語といえる言葉ですね。これは、酒には何も良い点はなく酒そのものが毒である、という意味の言葉です。
「酒は気違い水」とは、酒は飲みすぎると酔っぱらって正常な行動・判断ができなくなることから人をきちがいにする水ということで嘲る意味を含む言葉です。
酒は百薬の長を英語でいうと…
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「酒は百薬の長」の英訳をしたい場合、最も近い英語表現は「Good Wine makes good blood」でしょう。これは、「良いワインは良い血を作る」という文です。まさに「酒は百薬の長」の英訳にぴったりな英語表現ですね。
ほかにも、「Sake is the best of all medicines」という文も「酒は百薬の長」の英訳として十分に伝わる表現といえます。
この2つを使って文章を作ってみると以下のようになります。
「Since old times sake has been said to be the best of all medicines(酒は百薬の長と昔から言われてきた)」
ぜひ、こちらを参考にして「酒は百薬の長」を英語で伝えてみてください。