酒池肉林の類語・対義語
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こちらでは、酒池肉林(しゅちにくりん)の類語・対義語をご紹介します。
酒池肉林の類語
酒池肉林(しゅちにくりん)の類語には「栄耀栄華(えいようえいが)」「暖衣飽食(だんいほうしょく)」「驕奢(きょうしゃ)」などが挙げられるでしょう。
「栄耀栄華(えいようえいが)」とは富や権力を持っていて非常に贅沢なことを表している言葉です。また、おごり栄えることの意味も含みます。酒池肉林の意味と酷似しており、殷の紂王を表したような言葉ですね。
「暖衣飽食(だんいほうしょく)」とは言葉の通り、暖かい衣服を着て飽きるほど食べることから十分に恵まれた生活、贅沢な生活をすることを意味します。
「驕奢(きょうしゃ)」とは、奢侈(しゃし)、つまり度を過ぎた贅沢にふけることやおごっていることを意味する言葉です。これも上記2つの言葉と同様に酒池肉林と似ており、このように過ごす人間の末路を考えると少し皮肉めいた言葉ですね。
酒池肉林の対義語
一方で、酒池肉林(しゅちにくりん)の対義語は、「うだつが上がらない」「爪に火を灯す」「糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)」「素寒貧(すかんぴん)」「火の車」などが挙げられるでしょう。
「うだつが上がらない」は、屋根を支える「梁(はり)」と「棟木(むなぎ)」の間に立つ柱「うだつ」が押さえつけられているように見えることから出世できないことや地位が上がらないことをいいます。
「爪に火を灯す」とは、蝋燭(ろうそく)を変えないほど貧乏なことのたとえを表す言葉です。
「糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)」とは、どうにかしてやっとのこと生計を立てていくことを表現した言葉です。糊口の「糊」は昔のお粥のことを指しており、お粥を食べて飢えを凌いでいる様子からこの言葉が生まれました。
糊口を凌ぐと意味が酷似している言葉で挙げられるのが「火の車」でしょう。経済状態が非常に苦しいことを表す際に用いられます。
「素寒貧(すかんぴん)」とは、貧乏で何も持っていないことやお金を全く持っていない様子・人を意味している言葉です。
酒池肉林を英語でいうと…
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酒池肉林を英語で言いたい場合、直接表現するフレーズはないので、豪華な様子を表すフレーズを用いて酒池肉林の様子を英語で伝えます。
酒池肉林を英語で表現したいときは「sumptuous feast」「debauch」「prodigal feast」「Oceans of wine and mountains of meat」などのフレーズを用いると良いでしょう。
「sumptuous feast」は、「sumptuous(豪華な)」と「 feast(饗宴)」があわさった複合語です。 「feast」という単語自体がごちそうなどの豪華な食事という意味を持つのでそれに「sumptuous」があることでより、豪華な贅沢な様子が伺えます。
「debauch」は”堕落する”という意味を持ちます。ですので、酒池肉林のようにお金と権力を持ち、おごった生活をしていると堕落していくという様子がこの単語で表現されています。
「prodigal feast」は「prodigal (放蕩な、浪費な)」と「 feast(饗宴)」があわさった複合語で、「sumptuous feast」と似ており、より贅沢な様子が表現されているフレーズです。
「Oceans of wine and mountains of meat」は酒池肉林をよりわかりやすく英語で表現したものです。直訳すると、「ワインの海と肉の山」。まさに酒池肉林の英語表現といえるでしょう。
酒池肉林から学び堅実な日々を
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いかがでしたでしょうか。中国からきている言葉「酒池肉林」についてみてきました。誤って理解・解釈していた人は由来から正しい意味をきちんと理解したのではないでしょうか。
酒池肉林の生活というものは憧れるものですが、このような生活を続けていけば、いずれ源(みなもと)であるお金は枯渇し廃れていきます。いつの時代もどこの国にもこのような人物はいるものですね。
堅実な生活を心がけ地道にコツコツと頑張っていくことも大切だということを改めて知らされる言葉です。
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