くだをまく(管を巻く)の意味と使い方|語源・類語・対義語・英訳

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

会社の飲み会などで「上司がくだをまきはじめて参ったよ。」などと言っている場面を見たことある人もいるのではないでしょうか。くだをまくの「管」ってなに?なんで「巻く」なの?と思っている方も多いことでしょう。

今回は「くだをまく(管を巻く)」の正しい意味や使い方、語源を見ていきましょう。

【意味】 わけのわからない愚痴や不平不満をぐだぐだと繰り返し言うこと
【由来】  機織(はたお)りの機械が糸を巻く際、単調な音を繰り返すことから
【類語】  「ぐだぐだ」「くどくど言う」「くだくだしい」「つべこべ言う」「口数が多い」「冗舌」
【対義語】  「寡黙」「おとなしい」
【英訳】  「to grumble over one’s wine cups」「babble/blather/jabber drunkenly」

くだをまくの意味とは


出典:Pixabay

「くだをまく」の意味は、「(主にお酒に酔っているときなどに)わけのわからないことや愚痴、不平不満をグダグダと延々と言うこと」です。

普段は文句の1つも言わないような人が、お酒に酔うと同じことを何度も言っている場面、経験したことのある人も多いのではないでしょうか。楽しいのはくだを巻いている本人だけで、周りの人はあきれてしまっているような状況でよく使われます。

漢字で「管を巻く」「管をまく」のように表記することもあります。

くだをまくの由来

くだをまくという言葉の語源には、いくつかの説があります。今回は、有力な説を2つ紹介します。

語源の説①機織り(はたおり)の軸


出典:フォト蔵

くだをまくの「管(くだ)」とは、機織りで糸を紡ぐのに使われる軸のことです。昔の機械なので、糸を紡ぐために巻き始めると「ぶうんぶうん」と同じ音を単調に鳴らし続けます。その様子と酔っ払いが同じことを言い続ける姿が似ていることから、「くだをまく」という表現が生まれたという説です。

語源の説②「くだくだしい」

語源の二つ目の説は、「くだくだしい」の「くだ」が語源となったという説です。

くだくだしいという言葉は、同じことを何度も繰り返し、長ったらしいさまを言いますが、これを酒に酔った人に限定した使い方だと言えるでしょう。

くだをまくの使い方・例文


出典:Pixabay

「部長がくだをまいて説教を始める」

こんな場面に遭遇したことがある方は多いのではないでしょうか。お酒に酔って「くだをまく」と、説教を始める癖がある人が多くいます。くだをまき始めたら、真に受けていても仕方がありません。参考になることは聞き、ある程度聞き流すのが得策でしょう。

くだをまいて余計なことをしゃべってしまった」

お酒に酔うと判断力が鈍りますよね。酔うとついつい余計なことまで話してしまうことがあります。口は災いの元と言うように、発言は時に人間関係まで破壊することも…

お酒の席は無礼講とも言いますが、失礼なことを言ってよいわけではないですよね。この記事を読んでる皆さんも、くだをまいて周りの人に迷惑をかけないよう、気を付けてみてくださいね。

「彼は普段無口だが、お酒を飲んでくだをまくと話が長い。話したいことがたまっているのだろう。」

こんな例もあるのではないでしょうか。普段あまり話せない人でも、お酒の力を借りると冗舌になったりしますよね。いつもくだをまいていては困りますが、たまには大目に見てあげるのも良いのかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す