「無礼講(ぶれいこう)」の意味と使い方|語源・類語・対義語・英訳

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

無礼講の類語・対義語


出典:写真AC

こちらでは、無礼講の類語と対義語をご紹介します。

無礼講の類語

無礼講の類語は、「裃を脱ぐ(かみしもをぬぐ)」「忌憚なく(きたんなく)」「城府を設けず」「胸襟を開く(きょうきんをひらく)」などが挙げられます。

「裃を脱ぐ(かみしもをぬぐ)」とは、格式ばって堅苦しい態度を取らずに打ち解けて接することです。江戸時代の武士・庶民の礼服として親しまれていたものが裃(かみしも)です。なので、この裃(かみしも)=礼服を脱いで打ち解けることを意味しています。

「忌憚なく(きたんなく)」とは、遠慮なく、思ったままにという意味です。遠慮してためらうことを意味する「忌憚」を打ち消しているため、思っていることや意見などを遠慮なくいう場面で使います。

「城府(じょうふ)を設けず」は、人と打ち解けた付き合いをすることのたとえで用いられます。この言葉は中国の歴史書である『宋史』から来ており、城府とは中国で都市の周囲に城壁をめぐらしたことから「へだて・しきり」といった意味があります。

「胸襟を開く(きょうきんをひらく)」とは、思っていることをすっかり打ち明けることです。胸襟には心のうちや心の中といった意味を持っており、胸襟を開く、つまり心の中を開いて思っていることをすっかり打ち明けるという意味になるのです。

無礼講の対義語

一方で、無礼講の対義語には「慇懃講(いんぎんこう)」という言葉が挙げられるでしょう。

慇懃講(いんぎんこう)とは、礼儀正しさを崩さずかしこまった集会のことをいいます。「無礼講」とはまったくもって反対な言葉といえますね。

無礼講を英語でいうと…


出典:写真AC

海外では、日本のような上下関係のある飲み会の席や場面はありません。ですので、こちらでは「もっとカジュアルに飲もうよ」などと英語で伝えたい時に役立つ無礼講の英訳をご紹介します。

無礼講を英語で言いたいとき、「informal」「do away with ceremony」「without the formality」「loosen up and enjoy」などのフレーズを用いて表現すると良いでしょう。

「Today’s party is informal(今日のパーティーは無礼講だ)」という文では「informal(堅苦しくない)」という単語を使っています。informalは一般的に「非公式の」という意味ですが「形式張らない、堅苦しくない」といった意味も持つ単語です。

「Let us do away with ceremony(無礼講にしよう)」という文では「do away with ceremony」というフレーズを用いています。「do away with(廃止する)」と「ceremony(儀式)」を合わせ、儀式的な会を廃止したものにしよう=無礼講にしようといった文になります。

「Let’s do without the formalites(無礼講にしよう)」という文では上記と似たフレーズ「without the formality」を使っています。「formality」も「ceremony」と同様に「儀式・形式」という意味を持つ単語なので打消しの語を伴って表現することができます。

「Let’s loosen up and enjoy(カジュアルに楽しもう)」という文では、「loosen up(打ち解けて話す)」というフレーズを用いて、無礼講を表現しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す