みなさんは「目抜き通り(めぬきどおり)」という言葉をご存知でしょうか。こちらは日本刀に関する言葉です。例えば、「この通りは、街の目抜き通りだ」というように使われます。では、実際に「目抜き通り」という言葉の意味や言葉の背景などを見ていきましょう。
【意味】 | その地域や町で最も人通りや交通量が多く、中心的な通りのこと。 |
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【由来】 | 目貫がとても目立つ金具であることやとても重要な金具であることから。 |
【類語】 | 「繁華街」「大通り」「広小路」 |
【対義語】 | 「小道」 |
【英訳】 | 「main street」「Busy street」「downtown」「business district」 |
「目抜き通り」の意味
出典:ウィキメディアコモンズ
目抜き通りとは、人通りの多い主要な通りや繁華街のことを言います。一般的には、その地域や町で最も人通りや交通量が多く、中心的な通りのことを言い、ただ広い道にはあまり使いません。
目抜き通りが使われるようになった理由とは
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ところで、元々目抜き通りという言葉を知っていたという方は、あまり多くないのではないでしょうか?
最近になって使われだした言葉なのですが、理由としては、椎名林檎とトータス松本の曲『目抜き通り』のタイトルに使われたからだと言われています。
この曲は、銀座にオープンした大型商業施設「GINZA SIX」のテーマ曲で、スペシャルムービーは銀座中央通りを舞台に使われました。銀座中央通りは、まさに銀座の「目抜き通り」だと言え、言葉の意味にぴったりの曲だといえるでしょう。
目抜き通りの由来・言葉の背景
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「目抜き通り」という言葉は、「目抜き」と「通り」が組み合わさった言葉です。「目抜き」は、「目貫」が変化した言葉で、「目貫」とは日本刀の持ち手部分についている飾りのようなもののことを意味します。
本来、「目貫」は、「目釘」として使われていました。「目釘」とは、刀の刃と柄をつなぎ、固定するものとしての役割で取り付けられたものでした。刃が柄から外れてしまわないように固定する金具となっており、この金具が壊れてしまうと刃が柄からはずれてしまうのです。
刀の中でも一際目立つ金具であることから、近世になると「目釘」と「目貫」は区別されるようになり、目貫は主に飾りの目的でも取り付けられるようになっていき、獅子や虎、龍や家紋などの華やかな装飾が特徴の金具となりました。
とても目立つ金具であることやとても重要な金具であることから転じて、その街の主要な通りという意味の「目抜き通り」という言葉ができたと言われています。
目抜き通りの使い方・例文
出典:ウィキメディアコモンズ
「この道を進むと、この町の目抜き通りに出る」
このように、街で一番目を引くような、にぎわいのある大通りを表現する言葉として使われるのが一般的です。
「この道は、かつて目抜き通りであったが、今ではその面影もない」
もの悲しさが漂う表現ですが、こういった使い方もできるでしょう。