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言葉の意味には歴史的な背景が含まれていたり、語源に深い意味があるということが多くあります。
「甲子園では、競合校が優勝を賭けてしのぎを削る」
このような場面で使われる『しのぎを削る』という言葉、普段何気なく使う方も多いのではないでしょうか?
この言葉が出来たのは、中世の武家の世界だといわれています。『しのぎを削る』の意味・由来から英語での表現まで紹介していきます。
【意味】 | 人と人、団体と団体が激しく戦うこと |
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【由来】 | 鎬が削り取られるほど、激しくぶつけ合って斬り合ったため |
【類語】 | 「つばぜり合い」「張り合う」「戦う」「覇権争いをする」 |
【対義語】 | 「冷戦状態」「緊張状態」 |
【英訳】 | 「engage in fierce competition」「joust」 |
しのぎを削るの意味
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「しのぎを削る」とは、激しく争うことを言い、特に人と人、団体と団体が激しく戦うことを言い、漢字で書くと「鎬を削る」と書きます。
「凌ぎを削る」と書かれる場合もありますが、「凌ぎ」は、苦しいことを我慢して切り抜けることの意味で、「しのぎを削る」の漢字としては適していません。
しのぎを削るの由来・言葉の背景
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「しのぎを削る」とは、何が由来になっているのでしょうか?
鎬(しのぎ)とは、刀の刃と背の間(横の部分)の少し盛り上がった部分のことです。
刀と刀で切りあう場面があった中世の武士の世界では、まさにその戦いは命がけ。強い者同士が戦えば、とても激しい戦いであったことを想像するのは難しくないでしょう。
斬り合いの際に、力が拮抗(きっこう)する場面では刀をこすりあう用にしてこう着します。刃先をぶつけ合うと刃こぼれしてしまうので鎬をぶつけ合うようになるのですが、その際に鎬が削り取られるほど、激しくぶつけ合って斬り合ったためできた言葉で、当初は刀同士の戦いを表す言葉でした。
その後、刀以外の戦いでも用いられるようになり、激しく争うという意味の「鎬を削る」という言葉ができました。
しのぎを削るの使い方・例文
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「しのぎを削る」という言葉は、団体と団体や個人と個人が激しく争うことを意味しており、それらの中でも、なかなか勝負がつかないような熱戦という意味が含まれています。
使い方としては、「甲子園では、競合校が優勝を賭けてしのぎを削る」のように、特に実力が拮抗しているような状況で使われます。
それ以外には、「トップシェア争いでしのぎを削る」、「選挙戦では与党と野党がしのぎを削る」、「世界ランク一位の選手と二位の選手がしのぎを削る」などの用例が挙げられます。これらの用例の通り、企業・政治・スポーツなどの分野で多用されます。
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今回紹介した『しのぎを削る』という言葉は、日本刀が語源だということがわかりました。
現代の日本において、本物の鎬を削るような場面は中々はありませんが、時代劇の中の世界のように、疑似的に体験することはできます。
映画・TVなどの時代劇の撮影や演出での激しい切り合いのシーン「殺陣(たて)」や据えもの切りができる体験が、職場体験の予約サイト「ココロミル」で掲載されています。実際に時代劇などにも出演している師範・女優のもとで体験できる貴重な機会です。
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体験時間:15:30 ~ 18:00 (2.5時間)
体験費用:13,000円
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