「切羽詰まる」の意味や使い方│例文や英語での表現も紹介

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「切羽詰まる」の類義語・対義語とは

類義語

「切羽詰まる」の類義語としては、「張り詰める」「追い込まれる」「窮地に立たされる」などが類義語として考えられ、類似の表現としては「お尻に火がつく」も使われます。

使い分けや意味の違いを見ていきましょう。

「張り詰める」は、不安や心配などから気持ちの余裕がなくなる事から、息苦しいほど緊迫感を感じられる様子を表し、「切羽詰まる」が置かれた立場や状況を表すのに対し、気持ちの面を表すといえます。

「追い込まれる」は、期限などが差し迫って慌てる事から、苦しい立場に立たされることを意味する言葉です。「切羽詰まる」と非常に似ている言葉ですが、「追い込まれる」のほうが打開策がある印象を受けます。「追い込まれたほうがやる気が出る」という人も多くいますよね。

「窮地に立たされる」は、危ない立場に追いやられるという意味で、こちらも非常に似た言葉ですね。危ない立場に追いやられているが、打開策はこれから…ということで、切羽詰まる状況の前段階とも言えそうです。

「尻に火がつく」と「切羽詰まる」の違いとは


出典:ウィキメディアコモンズ

「切羽詰まる」と同じように、「事態が差し迫っている」という意味を持つ言葉としては「尻に火がつく」がよく使われます。

「尻に火がつく」は、火が徐々に燃え広がるように徐々に追い込まれるような場面を指します。

「宿題をやらない多くの小学生は、夏休みの終盤になるとお尻に火がつく」のように使います。「切羽詰まる」は、第三者に追い込まれる場面で多く使われますが、「尻に火がつく」は、膨大な業務を消化できない、先延ばしにしてしまったなど、特に期限が差し迫っているような状況で多く使われます。

対義語

「切羽詰まる」と完全に対になる言葉はありませんが、反対に近い意味をもつ言葉としては、時間や気持ちが足りている状態を表す、「余裕がある」「ゆとりがある」などがあてはまります。

いつも切羽詰まった状態でいるよりは、ゆとりのある生活やスケジュールを心がけたいですね。

「切羽詰まる」を英語で言うと


出典:Pixabay

『切羽詰まる』の英訳としては、「at one’s wits’ end」が適しています。

“at one’s wits’ end”とは、途方に暮れる、どうしていいかわからないという意味の熟語で、witとは、知力のこと。つまり、知力がお手上げになるくらい困ったということになります。

同じような意味の熟語としては、“not knowing what to do”なども当てはまります。直訳としては、なにをすべきか分からない。そこから転じ、どうしようもないという意味で使われている熟語です。

そのほかには、”stuck”も切羽詰まった状況で使える英語といえるでしょう。

“stuck”とは「行き詰った」「立ち往生した」という意味の単語で、まさになすすべのない「切羽詰まる」状態を表現するのに適しています。

切羽詰まったら歴史に想いを馳せてみよう

『切羽詰まる』という言葉は、元々の意味としてはかなりの緊急事態であったことがわかったかと思います。普段、何気なく使う言葉でも歴史のロマンが隠れていたり、深い意味があることが多くあります。

「期限に追われて切羽詰まった!」そんな時、この言葉の生まれた経緯に想いを馳せて見ると少し心に余裕ができるかもしれませんね。

「切羽詰まる」シーンを体験しよう

今回紹介した『切羽詰まる』という言葉は、日本刀が語源だということがわかりました。

現代の日本において、切羽が詰まって生死の淵をさまよう事はありませんが、疑似的に体験することはできます。

映画・TVなどの時代劇の撮影や演出での激しい切り合いのシーン「殺陣(たて)」や据えもの切りができる体験が、職場体験の予約サイト「ココロミル」で掲載されています。実際に時代劇などにも出演している師範・女優のもとで体験できる貴重な機会です。
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