数珠の正しい使い方|選び方や宗派ごとの数珠を男女別に紹介

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数珠の選び方


出典:写真AC

正式には宗派によって用いられる数珠は異なります。主な宗派別の数珠の選び方は次に挙げるとおりです。

○天台宗:得度を得た方のみが正式な天台数珠を用い、一般的には略式の片手数珠や二輪数珠が用いられるケースが多いと言えます。

○臨済宗:金属の輪が入っていない正式な数珠を看経(かんきん)と呼びますが、一般的には略式の片手数珠、女性の場合は二輪数珠を用いるケースが多いと言えます。

○曹洞宗:金属の輪入りの数珠が正式な看経(かんきん)と呼ばれますが、一般的には略式の片手数珠や二輪数珠、特に女性の場合は二輪数珠を用いるケースが多いと言えます。

○浄土宗:日課念珠と呼ばれる正式な数珠が存在しますが、一般的には略式の片手数珠や二輪数珠が用いられます。

○浄土真宗:門徒と呼ばれる正式な数珠が存在しますが、一般的には略式の片手数珠、女税の場合は二輪数珠も用いられます。

○真言宗:宗派正式の二輪数珠として振分念珠が存在しますが、一般的に男性は略式の片手数珠、女性の場合は略式の片手数珠か略式の二輪数珠も用いられます。

○日蓮宗:日蓮宗正式の法華念珠が用いられます。房の色は男女共に好みの色を用いることができますが、日蓮正宗の方は白房に限られます。

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男性用             女性用

数珠の使い方

仏具である数珠は使い方にも作法が存在します。略式の片手数珠はそのまま、二輪数珠は二重に巻いた状態で数珠を左手に通し親指にかけた状態で合掌するか、合掌後両手に通し両親指にかける使い方をします。 略式の片手数珠の使い方は各宗派共通ですが、正式な数珠や略式の二輪数珠の場合は次のような使い方をします。

○天台宗:二重に巻いた状態で数珠を左手に通し親珠の部分を親指にかけて持ち、拝む時に右手を添えるように合掌します。

○臨済宗:房の部分が下、親珠が上になるように二重に巻いた状態で数珠を左手に通し親指にかけて持ち、拝む時に右手を添えるように合掌します。

○曹洞宗:房の部分が下、親珠が上になるように二重に巻いた状態で数珠を左手に通し親指にかけて持ち、拝む時に右手を添えるように合掌します。金属の輪は房の部分の自分側に来るようにして下さい。

○浄土宗:房の部分が下、親珠が上になるように二重に巻いた状態で房が親指の下に来るように両親指のみにかけ合掌するケースと、房が小指の下に来るように合掌した両手を通し合掌するケースがあります。

○浄土真宗:本願寺派(西本願寺)と、真宗大谷派(東本願寺)で数珠の使い方が異なります。本願寺派は二重に巻いた状態で合掌した両手の下に親珠と房が来るように親指に描け拝みますが、真宗大谷派は親珠は合掌した両親指の間に、房は左手の甲にかかるようにたらします。

○真言宗:両中指に真直ぐかけた状態で合掌します。親珠と房が中指の外側に来るようにするのがポイントです。

○日蓮宗:数珠を1度捻り8の字の状態で右手中指の甲に2本の房、左手に3本の房が来るように数珠をかけ合掌します。

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