「一言居士(いちげんこじ)」の意味と使い方|類語・対義語・英訳も

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一言居士の類語・対義語・英訳は?


出典:写真AC

「一言居士」の類語には「一徹短慮(いってつたんりょ)」、「頑固一徹(がんこいってつ)」、「偏狭頑固(へんきょうがんこ)」、「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」、「短慮一徹(たんりょいってつ)」「論客」「うるさ型」「お節介」などの堅物的な意味の言葉や一辺倒な性格といった意味合いの言葉があります。

「一徹短慮(いってつたんりょ)」

一筋に思い込んでよく考えないこと。浅い考えでありながら頑なに曲げないこと。

「頑固一徹(がんこいってつ)」

非常に頑なで自分の考えや意見を変えないさま。

「偏狭頑固(へんきょうがんこ)」

心が偏って狭く、頑ななこと。

「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」

自分の過ちを認めず、屁理屈や言い訳を並べて言い逃れをすること。

「論客」

何事に関しても一言意見を言う人のこと。また、議論が巧みな人。

「うるさ型」

何事にも意見や口を出し、文句を言いたがる人のこと。

「お節介」

出しゃばって世話を焼くこと。他人のことに対して余計な行動を取ること。

なお、「一言居士」の意味する「何に対しても一言いってしまう」の対義語は、「胸の内を明かさない」や「腹に収める」、「何も言わない」や「口を挟まない」などがそれにあたります。

「胸の内を明かさない」

心の中で思っていることを伝えないこと。

「腹に収める」

知ったことを他人には教えることなく心にとどめ、黙っていること。

では、一言居士一言居士という言葉を英語で言いたい場合に役立つ英訳を見ていきましょう。

一言居士は意見を求められていないのに、意見を述べてしまう人や一言多い人を指す言葉なので、英語では「a person who has something to say on anything and everything」となります。

一言居士を状況によって使い分けよう!


出典:写真AC

こちらでは、一言居士の意味や由来、使い方などについてご紹介しました。文頭に書いた「彼は一言居士な性格だ」は、「彼はひとこと言わずにはいられない性格だ」という意味合いになることは、理解出来たでのではないでしょうか?

「一言居士」の「居士」ように、その言葉が表現している意味と直接関係なく、ただ単純に、似た言葉をもじって言葉に組み込まれており、なんか面白い言葉です。 まだまだ日本語には、私達が知らない面白い話が隠されているかもしれません。

例文でも見られたように、一言居士という言葉は意味だけを見ると良くない言葉と受け取りがちですが必ずしも悪い意味ではないことを覚えておきましょう。状況や場合に応じて一言居士という言葉を上手に使い分けていきたいですね。

どの四字熟語にも、由来があります。

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