迸るの類語と対義語
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「迸る」自体も複合語です。この言葉の類語もまた、複合語が多いです。「吹き出す」「飛び散る」などです。少々味気ない表現ですね。使うシーンにもよりますが、「奔流(ほんりゅう)」「横溢(おういつ)」などの表現ではいかがでしょうか。ちなみに、「迸る」を熟語にすると「迸出(へいしゅつ)」となります。
また、熟語以外にも「溢れるような」「はち切れんばかりの」「勢いよく出る」「噴き出す」などの言葉も迸るの類語に挙げられます。
一方で、「迸る」の対義語として挙げられるのは、じっとしている様子を表す「留まる」でしょう。熟語でいうと、「滞留」「停留」などが該当します。じっとしている様子は、文学的表現にはなりにくいようです。
また、じっとしている、停止している様子以外にも中断などの様子を表す「途絶」や「杜絶」も同様に勢いよく吹き出る様子を表している迸るの対義語にあたります。
迸るを英語でいうと
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こちらの「迸る」を英語で言いたい場合、感情を表す際と液体の様子を表すのでは全く違う言い方になります。是非、こちらでチェックして正しい使い方で海外の人と会話する際に役立ててみてください。
既述にもあるように心のうちから湧き上がる感情などを表現したい場合、つまり、感情を表す「迸る」は英語で「outpouring 」や「rush」となります。ですので、「provoke an emotional outpouring」「迸る感情を掻き立てる」「outpouring of emotion」「迸る感情」「rush of anger」「迸る怒り」という表現になります。
では、液体が勢いよく噴出する様子を表したい場合の英語表現を見ていきましょう。液体を表す「迸る」は英語で「gush」や「spurt」となります。ですので、「gush water」「水が迸る」「spurt from arteries」「(血液が)動脈から噴出する」「watch blood spurt」「血が迸るのを見る」という表現になります。
「gush」は場合にもよりますが液体・感情どちらでも用いることができます。どちらも抑制のきかない様子を表しています。
いつまでも「迸る」を絶やさずに
「迸る」という、なかなか読めないものの、聞けばなんとなくわかる言葉をご紹介しました。「迸る」は何かが溢れ出る、飛び出る様子を表した言葉です。また、「迸る」という言葉一つでどれだけ勢いがよいのか、どのように溢れ出ているのかが分かる優れた日本語です。
会話の中では使うことが少ないように思える「迸る」ですが、是非とっておきの場面、なにかが強く吹き出るシーンにおいて使ってみてはいかがでしょうか?
そして、「迸る」という言葉を用いながらも、何か心のうちから溢れ出てくるような感情や熱情など「迸る感情」をいつまでも絶やさず生きていきたいものですね。