千枚田とは?|美しい千枚田4選(白米/中山/丸山/大山)を紹介

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美しい千枚田③

丸山千枚田(三重県)


出典:写真AC

三重県熊野市紀和町の丸山地区には、日本でも有数の美しさを誇る棚田群「丸山千枚田」(まるやませんまいだ)があります。この「丸山千枚田」は、白倉山の傾斜地を整備して作られた棚田で、160mもの高低差がある土地に実に1300枚以上もの田んぼが形成されています。

「丸山千枚田」は、1600年頃には2000枚を越える田んぼで形成されていましたが、担い手不足や耕作機械がなかなか利用できないなどの側面から 1992年になる頃には530枚まで田んぼの数は減ってしまいました。

しかし、この美しい棚田を後世まで残すべきだとの考え方が生まれてくると、1993年当時の紀和町長が、棚田の維持や復興に町民が努力してくれるのであれば、町も一体となりそれを協力すると宣言すると、「丸山千枚田保存会」が結成されました

そしてそれに答える形で、 1994年に紀和町が「紀和町丸山千枚田条例」という日本では史上初となる千枚田を保護する条例が制定されることとなりました。

今もなお「丸山千枚田」の美しい姿を目にすることができるのは、こういった地域住民の努力とそれを支える行政があったからと知ると、その風景も感慨深いものだなと感じられます。 

美しい千枚田④

大山千枚田(千葉県)


出典:写真AC

千葉県鴨川市大山地区には広大で日本の棚田百選に選ばれた「大山千枚田」(おおやませんまいだ)があります。大山千枚田は375枚の大小様々な田んぼが一面に広がっており、毎年秋になると3000本の松明が灯される「棚田の夜祭」が行われます。

大山千枚田は日本で唯一雨水のみで耕作を行っており、あめんぼやみみずなどの自然の動植物が多く生息しています。大山千枚田は東京から最も近い千枚田ですので、是非自然の美しさを体感したい方は大山千枚田を訪れてみてはいかがでしょうか。

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