大迫力!熊谷うちわ祭りの「叩き合い」
photo by Nori Norisa
神輿渡御や神輿還御、行宮神事、山車・屋台の巡行も見どころですが、中でも「叩き合い」はうちわ祭りの見逃せない大きな特徴です。 7月20日から22日までの毎日、全町12台の山車と屋台が駅前ロータリーや広場に集まって、出会いのお囃子を鳴らし合います。
うちわ祭りのお囃子については日本一の声もある程で、鉦と太鼓が打ち鳴らされ大音響とともに迫力ある「叩き合い」の光景が展開されます。
片方のお囃子に負けてもう片方のお囃子のリズムが狂わされるなど、うちわ祭りには山車や屋台の打ち合いこそありませんが、勇壮に繰り広げられる真剣勝負に目が離せません。
22日の夜には「叩き合い」を繰り広げながら、山車と屋台がお祭り広場に集結します。12台の山車や屋台と何万人もの見物客らがライトに照らされ、うちわ祭りの熱気が浮かび上がります。
「叩き合い」を一目見ようと集まった人々で身動きが取れなくなるほどで、夜の暗さを裂くように響くお囃子と歓声が、もうじき終わる夏のうちわ祭りを名残惜しんでいるかのようです。
圧巻の迫力!熊谷うちわ祭りの「巡行祭」と「巡行叩き合い」
7月21日の13:00~16:00には交通規制が敷かれ、歩行者天国となった国道17号線を中心に山車が集まります。巡行祭は、宮司・役員を先頭に山車と屋台が続いて巡行します。巡行経路としては以下の通りです。
八木橋デパート前交差点から国道17号線を西へ巡行し、規制区域の最西端につくと本石区と石原区の屋台が待機しており12ヶ町が集結します。集結した後、御宮参りのために御仮屋へ向い、そこで各町の山車と屋台が順に神前に進み幣束を授与された後、続いて東へ巡行します。
そして、18時頃になると、再び国道17号線に山車と屋台が集結し、昼の落ち着いた巡行とは打って変わって国道17号線の各所で次々と叩き合いを繰り広げながら巡行します。
叩き合いの度に山車と屋台が合流し東と西からそれぞれ合流してきた山車と屋台が八木橋デパート前で全町の山車と屋台が揃い、扇形になって再び叩き合いが始まり、夜の祭りを盛り上げます。
1番の盛り上がりをみせる!熊谷うちわ祭り「曵っ合せ叩き合い」
7月22日20時頃から国道17号線に交通規制が敷かれ各所で祭りの終わりを惜しむように盛大な叩き合いが始まります。この曵っ合せ叩き合いは熊谷うちわ祭りで最も盛り上がる演目です。
だんだんと、12基の山車と屋台が最後の叩き合いの地であるお祭り広場周辺に集まってきます。市役所入口交差点で扇形に整列し叩き合いを行います。
この叩き合いが祭り最後のものになるため、毎年熱気や迫力がものすごく、最高潮に盛り上がりを見せます。その後、21時頃から始まる「年番送り」という来年への引き継ぎ行事と最後の叩き合いのためにお祭り広場の四方で待機します。