七輪の使い方②
火の起こし方1
1.まず炉の内側に火皿を置きます。
2.細かい炭(または前回使用した際の消し炭)を1、2個ほど火皿に載せ、着火剤を使用してから火を付けます。 ※これがいわゆる種火となります。尚、炭は十二分に乾燥させたものを使います。
3.2.で作った種火に、更にいくつかの木炭を足していきます。 ※このとき、最初から大量に炭を投入せず、隙間をしっかりと空けて、送風口から入る酸素の通り道を確保しておきましょう。 七輪は「七厘」とも書き、適切に酸素が循環していれば、他の調理火器よりも少量の炭で足りるのです。
4.あとは、そのまま火の具合に注意して待つだけです。数十分程度で炭に火が付きます。 基本的に炭への着火は時間がかかります。 焦らず、心にも時間にも余裕をもって準備していきましょう。
七輪の使い方③
火の起こし方2
出典:写真AC
七輪の炭に火を付けるには、もう一つ、火熾し専用の道具を使うという方法もあります。 それが火おこし鍋です。 この鍋は底の部分に網が付いていて、使い方はここに炭を置き、下から火で直接炭へと着火させます。
その後、鍋から七輪へと火の付いた炭を移動させます。 つまり火おこし鍋を使えば、別の安定した火元で着火させた炭を七輪へと移し替えて、そのまま使用することができるのです。
七輪の使い方④
火の消し方
七輪を使用した後は、炭の火を消す必要があります。 自然に消えるまで待っても良いのですが、炭火は消火までに時間を要する性質があるので、使用後はなるべく早めに処理します。 その方法は、酸素を遮断する、水に漬けるなどいくつかあります。
・酸素を遮断する場合
熱に強い密閉容器に炭を入れて、熾火が完全に消えるのを待つ方法です。 こちらは、専用の火消し壺というものがあります。使い方も簡単で、炭を入れてフタをするだけです。 自然消火と比べてより早く火が消えますが、やはり完全に消えるまでは時間がかかります。
・水に漬ける場合
金属製の容器に水を入れて、そこに炭をひとつずつ投入していきます。 ただし、こちらの方法は素早く消火できる反面、炭の再使用に際して、予め乾かしておく必要があります。 また、七輪は水気厳禁なので、その点によく注意して行いましょう。
七輪の使い方⑤
七輪の保管方法
七輪は、水気をできるだけ避けた場所で自然乾燥させてから保管します。 内側に埃が入らないように、気を付けましょう。 使い方はもちろん、保管にも配慮することが長持ちの秘訣です。
七輪の使い方に関するポイント
出典:写真AC
江戸時代にはすでにわたしたちの生活の中に存在していた七輪。 そのコンパクトな外見には、無駄なく美味しく食べ物を調理する工夫が凝らされています。
それを引き出すのは、アナタの使い方次第。 最初は難しい部分もあるかもしれませんが、ともに休日を過ごせば新鮮な驚きと喜びが待っていますよ。 みなさんも、ぜひ七輪の魅力にハマってみてはいかがでしょうか。
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