井波彫刻の魅力とは|歴史や特徴、井波彫刻が味わえるスポットも

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井波彫刻が味わえる井波彫刻総合会館


出典:写真AC

富山県南砺市にある井波彫刻総合会館では見事な井波彫刻の作品を見ることができます。外観から芸術的で迫力があります。

井波彫刻総合会館は、瑞泉寺の伽藍配置をモデルにしており、イギリスの建築家ピーター・ソルター氏がデザイン設計したものです。

日本的な素材や構造を取り入れ、かつ自然光を利用した館内は荘厳な雰囲気に包まれています。館内には欄間・衝立・パネル・天神様・獅子頭などの井波彫刻の作品が200点以上展示・販売されています。まさに、井波彫刻を最大限に楽しめるスポットといえます。

井波彫刻を見ることのできる寺院「瑞泉寺」

 


出展:写真AC

井波彫刻を見るのであれば、井波彫刻の技法に大きな影響を与えた「瑞泉寺」がおすすめです。正式には「真宗大谷派井波別院瑞泉寺」といい、戦国時代には一向一揆の拠点とされるなど、堅牢な石垣に囲まれた寺院です。

瑞泉寺の彫刻はすべて井波彫刻の職人が手掛けており、今なお繊細で力強さも感じさせる作品の数々が残されています。欄間や像のような大きな作品だけでなく、意外な場所にも細かい彫刻が施されていますので、1つずつ探していく楽しさもあります。

拝観は9:00~16:30、基本的には年中無休となっています。JR高岡駅からはバスで55分、砺波ICからは車で15分程度の、緑豊かで静かな立地に佇むお寺です。

参拝客もそれほど多くはありませんので、静かな場所でゆっくりと、歴史ある彫刻を眺めたいというときにおすすめです。

250年以上続く当時の技法を受け継ぐ井波彫刻

井波彫刻の魅力は、丁寧でありながら力強さや繊細さを感じさせる点です。250年以上の歴史を持ち、当時の技法をそのまま受け継いで、丁寧に彫刻を施して作られる作品は、長く鑑賞できる芸術作品です。

職人の数が多いことから、伝統的な作品もほとんど変化せずにそのまま受け継がれていますし、一方で、新しい風を吹き込んだ斬新な作品もあるなど、幅広い彫刻作品を見ることができる点も魅力の一つです。

井波彫刻含む彫刻について気になる方はこちらの本がおすすめです。

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