「天衣無縫(てんいむほう)」の意味や由来|使い方や英語も紹介

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天衣無縫の使い方を例文とともに紹介


出典:ぱくたそ

天衣無縫という言葉は、人間に対してだけではなく、自然体で質の高い文章や作品などに用いられることもあります。

例えば、「この画家は実にのびのびとした筆遣いをしており、熟練の技術を感じさせながらも天衣無縫な作品になっている」などのように、その人の自然で素晴らしい様子がうかがえる作品などに用いることもあります。

また、天衣無縫という言葉は老若男女関係なく使うことができますので、自分よりも年上で、飾り気がなく自然にふるまっている好感のもてる人に対して、「あの人は天衣無縫で気を使って付き合う必要がないので、一緒に過ごしていて楽しい」などというように用いることもあります。

人だけではなく、「天衣無縫な文章」などと使うこともできます。この場合、技巧を使わず自然体のまま書いた文章ということになります。「天衣無縫な人柄」であれば飾り気がなく自由に自然なままで振る舞っていることを表します。

他にも飾る必要がないほど完璧だという意味で天衣無縫という言葉が使われます。

天衣無縫の類義語・対義語・英訳

天衣無縫の類義語といえば、飾り気がなく、素直で自然な様子を意味する「天真爛漫」や心が清らかで疑うことを知らないという意味の「純真無垢」などが該当します。

ただ、これらの言葉は意味としては天衣無縫に似通っているものの、疑うことのない小さい子供などに用いることが多いため、あまり年配の人や年上の人に使うことがありません。

むしろ、褒め言葉のつもりで使っても、子供っぽいという意味合いに取られる危険性もあります。そのため、飾り気がなく自然で素晴らしいと評価したい人を、子供扱いせずに称賛したいというときに、天衣無縫という言葉が役立ちます。

ちなみに、対義語としては、心がねじれているさま、口がうまくこびへつらう様を表す「奸佞邪知」などが該当します。

天衣無縫を英語でいうと、be quite free and easyです。

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