美しい組紐・真田紐のある暮らし。京都、伊藤組紐店

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伊藤組紐店は、国内でも珍しい紐の専門店です。

紐、といえば私たちの生活の中で、荷造りに使うのはもちろん、衣類やカバン、おもちゃ、など、ありとあらゆるところで見かける身近な存在です。

数ある紐の中でも、少し“よそいき“な、ある種高級感すら感じるような紐を手に入れられるのが、伊藤組紐店です。

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かといって、「触っちゃいけない」と怖がるようなものではないのでご安心を。普段の生活にも取り入れたくなる、美しい紐が手に入る魅力的なお店です。

紐の歴史

有史以前から存在し、時代とともに美しさも変化

紐の歴史は古く、有史以前からすでに存在していたといわれ、日本でも、少なくとも奈良時代以前から使われていたようです。

元々紐は、荷物を運ぶため、物と物とをつなぐためなどの実用品でしたが、時代が進むにつれ美しさも追求されはじめます。特に、中国や朝鮮から技術が渡来したことは大きなきっかけになったと考えられています。

紐の種類

伸縮性のある組紐

一口に紐といっても、大きく分けて組紐、織紐、撚紐の3種類があり、それぞれに適した用途があります。

組紐は、数十本合わせた糸の束をいくつかのたまに巻き、斜めに交差させながら組んだ状態の紐です。斜めに糸が交差することで、伸縮性が生まれ、締め加減を調整しやすくなります。和装の帯締や、茶道具を包む仕覆と呼ばれる袋物の締め緒などによく使われます。

実用性の高い織紐

織紐は、縦糸と横糸とを直角に交差して織るため、組紐と違い、ほとんど伸縮性はありません。織紐の代表的な存在は「真田紐」と呼ばれる紐です。真田紐は、茶道具を入れるような木製の箱にかけることが多いです。

元々は、箱を持ち運びやすくするために用いられたのが始まりといわれています。織り紐は伸縮性がなく、柔軟性がないことで、かえって大切な荷物がずり落ちず、スムーズに運びやすい、という実用性に富んだ紐です。

最も歴史の古い撚紐

撚紐は、神社の鳥居にかかっている締め縄や、綱引きの縄をイメージすると分かりやすいかもしれません。撚紐は、3種類ある紐の種類の中でもっとも古くからある紐です。織紐同様、伸縮性が少なく、実用性が高い紐といえます。

伊藤組紐店の歴史

文政年間創業の日本唯一の紐専門店

伊藤組紐店は京都・寺町商店街にあり、寺町通と六角通の角に店を構える、日本唯一の紐専門店です。創業は、文政年間(1826年)といわれ、現在5代目、180年以上の歴史を持つ老舗です。

店内は老舗らしい、落ち着いたしつらえで、美しく染められた絹糸から出来上がった組紐が並び、思わず見とれてしまう美しい空間です。

伊藤組紐店で、こだわりの紐を見つける

紐の切り売り

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伊藤組紐店では、すでに出来上がった紐を用途やほしい長さの分だけ切り売りしてもらうことができます。例えば、着物の帯締がわりに使われることも多い真田紐は、絹、綿の素材別のほか、柄物、無地物とおよそ40種類が用意されています。

幅や長さも複数の種類から選べるので、気に入った色目を選ぶもよし、自分の着物や帯などと合わせるもよし、楽しい悩みが生まれそうです。帯締としてではなく、手持ちの箱に合わせた紐を購入したいという場合は、箱を持ち込めば通してもらうこともできます。

真田紐以外に、江戸打と呼ばれる紐も用意されています。江戸打は、飾り結びを楽しむ素材として、きんちゃく袋や信玄袋をさげるときに使う紐としてなど、多用途に使える紐です。

さまざまな太さがあるので、自分の好みに合わせて選んでもいいですし、細いものなら匂い袋やお守り袋に適しています。江戸打も、希望すれば、用意した袋に紐を通して仕上げたり、飾り結びや房の取り付けをするといった加工が可能です。

用途に合わせた受注製作

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伊藤組紐店は、茶道・香道で使用する袋物(仕覆)の締緒を製作しているため、その道に携わる人や、能楽に関わる人にとっての御用達です。お道具に関するものだけに限らず、帯締や羽織紐などの和装小物、印籠や根付などの紐まで注文して製作してもらうことは可能です。

受注製作をお願いする場合は、元々の見本があれば持ち込むと話がスムーズに進みやすいです。もちろん、まったく新しく注文するということもできます。

伊藤組紐店の美しい紐をもっと身近に

携帯・カメラにつけられるストラップ

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伊藤組紐店では、紐をもっと手軽な存在として感じられる、携帯ストラップやネックストラップなどの製作も行われています。ストラップは、トンボ玉や飾り結びが付いたストラップや、真田紐のストラップなど数種類のタイプがあります。

店頭販売もされていますが、トンボ玉の色や、真田紐の太さ、寸法などは指定することもできます。もし「ストラップはあんまり好きじゃない」という場合は、キーホルダータイプに製作してもらうこともできます。

トンボ玉のストラップは、和装の際、根付のように帯小物のおしゃれとして楽しむこともできます。真田紐を使ったネックストラップは、様々な色柄があるので、社員証用として使えば、一味違うおしゃれが楽しめます。

伊藤組紐店なら「自分だけ」の紐が手に入る

紐を使ったさりげないおしゃれを楽しもう

紐は身近にありすぎて、普段意識することは少ないですよね。ですが、少しこだわったり、変化させるだけで、インテリアとして美しさを感じたり、身に着けるとさりげないおしゃれになる可能性があるものです。

伊藤組紐店では、受注製作も行われているので、「こんな紐がほしい」と思ったらぜひ店頭で、ゆっくり相談してみてください。

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