「鑑みる(かんがみる)」の意味と使い方|由来・類語・対義語

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【意味】 以前起こったことやルールなどを参考にすること。
【由来】 模範やお手本という意味に使われることから。
【類語】 顧みる・省みる・照らし合わせる
【対義語】 踏まえない
【英訳】

「○○の件への取り組みに鑑みると、今後××しなければならないと分かる」このように、ビジネス文書などで「鑑みる」という言葉を見かけたことがある人もいるでしょう。 鑑みるという言葉を見たとき、この言葉の意味を正確に理解することができるでしょうか。

言葉の意味を知ることで、もっと相手の伝えたいことが理解できます。

意味や由来、そしてどのような時に使うのか、今回は鑑みるの類義語や対義語についてご紹介します。

鑑みるの意味


出典:写真AC

鑑(かんが)みるとは、以前起こったことやルールなどを参考にすることです。 例えば過去に起きた失敗、成功、そうした先例やお手本に照らし合わせてみることをいいます。

鑑みるの由来


出典:Pixabay

鑑みるという言葉には、「鑑」という漢字が使われています。 鑑とは音読みを「かん」、訓読みを「かんが(みる)」、そして時には「かがみ」と読むこともある漢字です。 この漢字は、あらゆる物事について書き記された図鑑、そして物事の嘘や本当を判定するなどの意味に使われる鑑定という言葉にも使用されています。

また、鑑という漢字の「金」は金属の象形を覆う様子、臣は大きく見開いた目の象形、臣の右横にあるのはタライを覗く様子の象形で、皿は水の入っているタライの象形です。 金と監の合わさった会意兼形声文字である鑑には、こうした文字の成り立ちから金属製の鏡という意味もあります。

鏡は顔や体を映す道具という意味で用いられることが多いですが、模範やお手本という意味に使われるのは鑑の方です。 そうした所から「鑑みる=お手本にする、参考にする」といった意味がつけられるようになったのでしょう。

鑑みるの使い方


出典:写真AC

鑑みるという言葉はこのような場面で使うことができます。

・以前起きたこと(先例)と照らし合わせた時

・ルールなどを参照した時

・ある事例など、他の出来事と比べてみた時

鑑みるという言葉を使うのは、先例やルールと照らし合わせた場合、他の出来事と比べた場合など、簡単にいえばあることを参考にした時です。 「過去のA社との取引結果に鑑みて、B社とは○○することで更に良い結果を得られるだろう」というような使い方をします。

または「以前は○○してしまったため失敗に終わった。これに鑑みて、もう少し余裕をもった行動をしよう」という使い方もあるでしょう。

ちなみに、鑑みるという言葉を使用する際に起こりやすい間違いが、「~を鑑みる」と表記することです。 鑑みるとは、先例“に”照らし合わせるという意味をもつ言葉なので、「~を鑑みる」ではなく「~に鑑みる、~に鑑みて」と表記します。 ビジネス文書などでは特に気をつけて鑑みるという言葉を用いましょう。 

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