「あながち」の意味や使い方|元々の意味は「”あな”が勝つ」

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テレビニュースなどで評論家が、「彼が言っていることは、あながち間違いではない」と言っているのをよく耳にしますね。 ニュース以外でも、小説や随筆などの文学作品の中でも使われることが多いです。

上記の例文で使われている「あながち」という言葉の意味、皆さんはご存知でしょうか。 今回は、この「あながち」という言葉の意味や由来、使う場面、そして類義語・対義語など、深く掘り下げて見ていきたいと思います。

あながちの意味


出典:写真AC

まず初めに、あながちの意味について、確認していきましょう。 あながちは、後ろに打消の語句(「~ない」など)を伴って、「必ずしも、まんざら、一概に」という意味になります。

例えば、 「この本は、あながちつまらないとは言えない」 と言った場合、この本は「少し面白い」ということになります。 はっきりと否定するのではなく、婉曲的に否定、もしくは肯定するのが特徴です。

あながちの由来

平安時代、あながちという言葉は、「あながちなり」という形で使われ、「強引だ、ひたすらだ」という意味を持っていました。

ゆとりを持てない様子を表していた様です。 あながちの「あな」は「おのれ」という意味で、「あな」が勝つ状態、つまり自分が第一優先ということで、「あながち」という言葉が生まれたとされています。

現代のあながちの用法が生まれたのは中世以降であり、そこから婉曲的に否定する「あながち~ない」という表現が広まっていきました。

あながちの例文を紹介


出典:写真AC

あながちという言葉は、「相手の意見や考えに100%同意はできないが、概ね賛成している」ということを表現する際に使えます。 例えば、仕事上の会議の場面で、部下に対して 「君のプランはあながち悪くないね」 と言えば、部下に対してそれとなく賛成しているという立場を示せます。

婉曲的な表現なので、相手を強く否定・肯定することなく自分の意見を伝えられるのがこの表現の強みです。 ただし、あながちはどちらかというと、目上の立場の人が目下の人に対して使う言葉です。 同じ立場同士の人が使い合うこともありますが、目下の人が目上の人に面と向かって使う言葉ではありません。

例えば、職場の上司の意見に7~8割程賛同している際、部下が上司に対して、 「部長のおっしゃっていることはあながち間違ってはいないです」 と言うのは、現代の日本社会においては、「立場をわきまえていない」というレッテルを貼られてしまいます。 敬語を使う相手には、あながちを使わないでおくのが無難でしょう。

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