樹木医の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格は?

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樹木医になるには


photo by cleandiesel 

樹木医は民間資格ですから、有資格者でなくても樹木に対する豊富な知識と経験があれば樹木医として活動することは可能です。しかし「樹木医」という言葉は日本緑化センターによって商標登録されているため、日本緑化センターの認定をうけた有資格者だけが樹木医を名乗ることができます。

樹木医の資格試験の応募には樹木の調査や研究、診断や治療、公園緑地の計画・設計・設計監理等で樹木の保護、育成、管理に関する実務経験を7年以上積んでいることが求められます。

応募資格を有する方は年1度の公募期間中に日本緑化センターへ樹木医研修受講者選抜試験申込書と業務経歴証明書、その他関連書類を提出し応募します。

第1次審査で樹木の保護に必要な知識や技術に対する筆記試験と業績審査が行われ、100~110名の研修受講者が選ばれます。

第1次審査で選抜された研修受講者は、約2週間で16科目の研修を受け筆記試験と適正試験に合格する必要があります。研修最終日には面接試験が行われ樹木医としての適性等が判断されます。全ての試験の終了後、樹木医制度審議会によって審査が行われ総合的評価に基き合格者が決定されます。

7年間の実務経験を弟子入りの修行期間として捕らえる方もいますが、日本緑化センターに認定登録された大学などを卒業し、樹木医補の認定申請を行った樹木医補に関しては実務経験が1年に短縮されますので、手早く樹木医を目指す方にとっては魅力的な制度だと言えます。

自然の息遣いを感じる仕事、樹木医

古くから生き続ける樹木の中には数百年もの樹齢を積み重ねてきたものも少なくありません。太古から生き続ける樹木は、植物の領域を超えた厳かな雰囲気と風格が漂っていると言えるでしょう。

まさに緑の文化財と言うに相応しい古木や巨樹を、未来に手渡すために働くのが樹木医です。粛々と命を繋げてきた樹木の息使いを感じながら、物言わぬ樹木に語りかけ、問いかけることで施すべき治療を炙り出し処置を行う樹木医は、樹木の歴史と共に時代に名を刻むべき存在だと言えるのではないでしょうか。

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