「湘南ひらつか七夕まつり」は、開催中に約155万人もの人が集まるという、関東三大七夕まつりの1つです。平塚の中心街には約500本もの七夕飾りが、メーン会場となるスターモールには、絢爛豪華な七夕飾りが通りを埋め尽くします。
湘南ひらつか七夕まつりの「竹飾り」は、一般的な手法とは違いソフトビニールでつくられているため、電飾が施されるという特徴があります。そのため平塚の昼間と夜では、違った雰囲気を楽しむことが出来るというのが魅力の1つです。
また、「七夕踊りの千人パレード」や「織り姫のパレード」、「短冊の販売」、各種イベントが沢山催され、平塚の街一帯が賑わいます。
湘南ひらつか七夕まつり 2018年の日程・アクセスなど
出典:湘南ひらつか七夕まつり
第68回湘南ひらつか七夕まつり
開催日:2018年(平成30年)7月6日(金)、7日(土)、8日(日)七夕周辺
開催地:JR平塚駅北口商店街を中心に市内全域(〒254-0043平塚市紅谷町が中心となります)
開催時間:午前10時~午後9時(8日のみ、午後8時まで)
アクセス:
【電車】
・JR平塚駅北口下車 徒歩2分 ・東京駅より JR東京上のラインで約60分
・新宿駅より JR湘南新宿ラインで約65分
・本厚木駅より 神奈中バスで約40分
【バス】(※運行日程要確認)
・本厚木駅南口~平塚駅北口直行便
・浜見平団地~中島~平塚駅北口
・伊勢原駅南口~平塚駅北口臨時便
【一般車両】
・園央道 茅ヶ崎海岸ICから約10分
・小田原厚木道路 平塚ICから約20分
駐車場:相模川河川敷(平塚競輪場東側・料金無料)、ららぽーと東側臨時駐車場129号東側(約700台・1回1,000円) 駐車場から会場付近の平塚駅南口までシャトルバスの運行あり(片道大人100円・こども50円)
・大型(観光)バスでの来場も可(平塚競輪場の駐車場を利用。要予約・1台2,000円)
【自転車】
七夕まつり開催期間中、見附台公園と錦町公園に無料駐輪場が開設されます。
戦後復興のシンボル、湘南ひらつか七夕まつり
湘南ひらつか七夕まつりの歴史をたどると、祭りは戦後の商業の振興策として1950年(昭和25年)に商店街を豪華に飾ったのが始まりだと言われています。 戦前の平塚には海軍の火薬庫があったため、1945年(昭和20年)の大空襲の際に市街地の約7割を焼失しました。
しかし、そこから復興に励み、約5年後には驚異的な速さで回復のめどがたったと言われています。復興の記念として、1950年7月に「平塚復興まつり」が行われました。この時期は近隣農家の野上りの時期とも重なり、祭りは非常に多くの人出でにぎわい、大いに盛り上がったそうです。
その後、商工会議所・商店街連合が仙台の七夕祭りを模範とし、平塚商人のたくましい心意気を吹き込んだ「第1回七夕まつり」を1951年(昭和26年)7月に開催します。
翌年には「平塚七夕音頭」、「紅谷町音頭」、「平塚恋しいや」が祭りに色を添え、長い年月を経て様々な形で一般市民も参加できるような祭りへと変化しました。現在では、日本を代表する七夕祭りへと成長したと言われています。
湘南ひらつか七夕まつりの竹飾り
出典:湘南ひらつか七夕まつり
平塚のメーン通りの湘南スターモールにある七夕飾りは、10mを超える超大作です。2017年は、ここ数年で最多の89本も飾られました。このうち市内各地区の団体等が参加する「市民飾り」が33本、企業の従業員等が手作りで飾りを作成する「企業手作り飾り」が9本となり、平塚の市民参加型の飾りが半数を占めることとなりました。
このように、湘南ひらつか七夕まつりは多くの参加者による「竹飾り」によって盛り上げられています。竹飾りを専門業者へ依頼して製作する場合は、大型飾りは予算100万円~、中型飾りは50万円~申し込むことが出来、飾りには企業名が記載されます。
1つの飾りを複数の事業者で費用負担する共同飾りは5万円で、飾りには名前が載らずやぐらの看板に掲載されます。企業手作り飾りは、七夕飾りキットを使って企業で製作し掲出するというもので、15万円程で申請することができます。
市民飾りと子ども飾りへの参加は申し込みが必要で、提供されるキットを使い、指導を受けて製作します。年々大型の飾りが減り、飾りの穴埋めとして実行委員会の予算の範囲内で始められた企画です。
竹飾りのデザインは、大河ドラマの歴史人物、歌舞伎、だるま、童話といった「和」のテーマを中心にしたものから、活躍中のスポーツ選手、人気の動物、キャラクター等流行りを取り入れたものがあり、趣向を凝らした飾りを楽しむことが出来ます。
また、期間中はこの七夕飾りのコンクールが開催され、平塚の中心街の部は特選・準特選と昼の部、夜の部に分けて入選・準入選が選ばれます。地区別の部、市民飾りの部、子供飾りの部では、1等・2等・3等までが選ばれます。