今回、埼玉県にある桂七宝研究所に訪問し体験させていただきました!
埼京線・武蔵野線「武蔵浦和駅」から徒歩10分程のところにあります。
↑作り方を丁寧に教えてくださる笹之内えりさん
七宝焼きを教えて下さったのは笹之内えりさんです。
初めてお会いするのでとても緊張していたのですが、笹之内さんの笑顔と柔らかい雰囲気に私も緊張がほぐれました。
桂七宝研究所の生徒さんとの出会い
↑体験先の生徒さん
工房に入ると生徒さんが3人ほどいらっしゃいました。
どの生徒さんも年配の方でしたが老いを感じさせないほど生き生きしており、自身の作品を一つ一つ丁寧に作り上げていました。
七宝焼き作品に触れる
笹之内さんの作成途中の作品を見せていただきました。1枚の大きな桜の有線七宝焼きで色づけはまだでしたが、銀線で一つ一つ丁寧に作られた桜の花びらは圧巻です。
完成品はなんとも見事な七宝焼き作品はできるまでの過程も美しいものでした。
七宝焼きを愛してる笹之内さんだからこそ、このような繊細な作品を手掛けられるのでしょう。
七宝焼き作りに挑戦!
たくさんの七宝焼き作品に感動したところで実際に私も七宝焼きに挑戦!
↑お手本を見ながら作ります
今回、私は型作りから体験するヘラ彫金でブローチを作成しました!
ヘラ彫金だと銅版が薄いので作れるアクセサリーは限られますが、型がもう既にできているものだとバレッタや指輪などバリエーションが豊富な体験もあります!興味のある方は是非そちらもおすすめします。
では、早速作っていきましょう!
↑750~780度で焼成中
<作り方>
①0.2mmの銅版に傷を付け丸い型をつける。
②型を付けた銅を750度~780度の温度で2分焼きなます。これをすることで硬かった銅が柔らかくなり変形しやすくなるため型がとりやすい!
③焼きなました銅の周りについた酸化銅をハケで取り、さらにタワシで軽くこすった後、希硫酸液に2分程漬け、金ブラシで磨く。
↑七宝焼きの土台はこんな感じなんですね~
④焼きなまし、柔らかくなった銅板を丸型にハサミで切っていく。そして、目打ちで中心を決めてボールペンで筆圧強めで放射線状に線を対角線に入れる。(線を描いた方が裏になります)七宝焼き独特の光沢が出るとっても重要な作業!
↑指で触れないように慎重に塗ります!
⑤もう一度銅板を焼きなまして先程と同様に酸洗いをして、脱脂液を塗り乾燥させる。(人の皮脂がつくと光沢が変わってしまうために行います!)
↑真剣な表情!
⑥裏側を裏引きといってガラスや鉱石を砕いた釉薬(ゆうやく)で色付けをしていく。
この釉薬を使うことで七宝焼きの輝きが出ます。色付けをする際、ホセで叩くようにして名刺一枚分の薄さになるよう塗っていきます。
この時注意点として少しでも銅が見えていたり釉薬(ゆうやく)が乗っていないと焼いた際に穴が開いてしまうのできっちり穴が開かないよう釉薬を塗りましょう。
裏引きが終わったら乾燥させ、800~850度で焼成します。
↑穴が開かないかドキドキです!
そして、先程と同様にタワシで擦り、希硫酸液に漬け、磨きます。
⑦表に脱脂液を塗り乾燥させる。