豊岡カバンの原点「豊岡杞柳細工」世代を越えて使いたい暮らしの道具

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

豊岡杞柳細工は伝統工芸品のひとつで、兵庫県北部にある豊岡市、養父市、香美町を中心に製作されています。豊岡市はカバンの特産地でもありますが、そのルーツは豊岡杞柳細工にあるともいわれています。

職人が一つひとつ編み上げてできあがる豊岡杞柳細工は丈夫で、自分だけでなく何代にも渡って使えそうなものばかりです。

今回は豊岡杞柳細工の魅力についてご紹介します。

豊岡杞柳細工の歴史

豊岡杞柳細工は奈良時代から続く伝統工芸品

Yoko Nakamuraさん(@yoche_note)がシェアした投稿

豊岡杞柳細工の製造が始まったとされるのは、西暦27年。

東大寺・正倉院には、奈良時代に作られたとされる、「但馬国産柳箱」が上納されています。このことから、豊岡杞柳細工は1200年以上の歴史を持つといわれています。

特に江戸時代から、柳の栽培、加工、販売に力が入れられるようになり、豊岡杞柳細工は豊岡市の一大産業として発展しました。当時は、「但馬柳行李」という名前で、お伊勢参りをする一般の人から大名の参勤交代まで、多くの人が旅道具として使ったそうです。

現在豊岡市は、カバンの街としても有名です。そのルーツは、全国的な地位を築いた「但馬柳行李」にあるともいえるでしょう。

豊岡杞柳細工の材料に使うのは、円山川に自生する「コリヤナギ」と呼ばれる種類の柳です。樹皮を剥ぎ、天日干ししてから麻糸を使って編み上げます。コリヤナギは強く、しなやかで、編み上げたときの風合いに、柔らかさがあるのが特徴です。

最近では、染色によってさまざまな色合いから選べるものや、持ち手の部分の材質を変えるなど、おしゃれを楽しめる製品もたくさん作られています。

豊岡杞柳細工に使うコリヤナギは、栽培から編み始めるための下処理に、1年以上かかります。さらに、今も一つひとつの製品が、熟練の技を持つ職人たちによって、手作業で作られています。そのような手間を考えると、国の伝統工芸品や、豊岡市の地域ブランドにも定められているのも納得できます。

豊岡杞柳細工のある暮らし

柳行李のお弁当箱ならご飯ももっとおいしい!?

豊岡杞柳細工の代表格といえば、柳行李です。

出典:designshop

軽くて丈夫、汚れたら洗えるのが魅力の柳行李ですが、特におすすめなのが、お弁当箱です。飯行李ともいわれる柳行李は、吸湿性や通気性がよく、冷めてもおいしくご飯が食べられます。お手入れも、水洗いして乾燥させるだけなので簡単です。

柳行李は、他にも文庫行李、永尺行李など豊富な種類があります。防虫効果もあるので、大きさに合わせて書物や衣類の収納に使うのもおすすめです。

着物にも合わせたい「かごバッグ」

女性におすすめしたいのは、かごバッグになった豊岡杞柳細工です。

最近は持ち手に牛革が使われているものや、草木染めによってさまざまな色合いのかごバッグが作られています。形も小判型や角形、コロンとした丸みのあるデザインのものなど、大変豊富です。

普段使いはもちろん、ちょっと着物でお出かけというときにもかごバッグはピッタリです。上質のかごバッグは、持つだけで大人の女性を演出してくれるはずです。

大正ロマンな「行李鞄」や「トランクケース」で、ノスタルジックな気分を味わおう

レトロ感満載の行李鞄やトランクケースは、容量たっぷりで旅行やピクニックに持っていきたくなるかわいさです。もちろん汚れたら洗えるので安心です。持ち歩けば、きっと周りの人も注目すること間違いなしです。

使うほどに飴色に!特別な贈り物にもなる「ペンケース」

一風変わった豊岡杞柳細工をお探しの方に、ペンケースはいかがでしょうか。

中川政七商店では、300周年を記念して作られた豊岡杞柳細工のペンケースが販売されています。丸みのある柳行李がなんとも愛らしく、使い込むほどに飴色へと変化を楽しめます。大切な人への贈り物にも良さそうな一品です。

出典:Japaaan

普段使いにもってこい!豊岡杞柳細工

豊岡杞柳細工の専門店で購入すれば修理・メンテナンスもできる

伝統工芸品というと堅苦しい印象がありますが、豊岡杞柳細工は普段使いのために生まれた製品です。丈夫で汚れに強く、防虫効果もあり、と三拍子そろっているのも魅力的です。専門店で購入すれば修理やメンテナンスを受けられ、自分だけでなく親子、その次の世代と受け継ぐことも可能です。

レトロな雰囲気もありつつ、だからこそ今持つと「新しさ」も感じられる豊岡杞柳細工。

ぜひ一度、手に取って、その手触りを感じてみてはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す