【中庸】知っておきたい日本語の意味や例文|孔子の論語が由来

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「何事にも中庸が大事である」みなさんはこの例文の意味が分かりますか。

あまり聞き慣れない方も多い、「中庸」という言葉の意味をご紹介します。

中庸の意味


出典:写真AC

「中庸」とは過大にも過少にも両極端に偏ることなく中正なことを意味し、正しく筋が通り調和がとれていることを意味しています。このことより、前述の例文「何事も中庸が大事である」とは「何事にも中立で正しく筋が通り、調和が取れていることが大事だ」という意味になります。

中庸の由来 ・言葉の背景

「中庸」という言葉が初めて使われたのは、孔子が論語の中で「中庸の徳たるや、それ至れるかな」と記述したことが文献初出と言われています。それからというもの、「中庸」という考え方は儒学の中心的な概念として伝統的に尊重されてきたと言われています。

また、「中庸」という考え方は、古代ギリシア哲学の中でもアリストテレスによって倫理学上の一つの徳目として重要視された概念でもあるようです。

アリストテレスは自身の著書である「ニコマコス倫理学」の中で、中間であることを意味する「メソラース」という単語を用い、人間の行為・感情における超過や不足を調整する徳としてこの概念を挙げました。

アリストテレスはこの両極端の中間を知ることが「思慮」であり、徳の中心であると主張しています。この「メソラース」というギリシア語を儒教用語である「中庸」を当て嵌め日本語訳としたと言われています。

一方、中庸の由来や概念として間違えられやすい語として、仏教用語の「中道」という語があります。中道は中庸と少し意味合いが異なり、苦と楽のいずれにも偏らないことや、相対的に対立した一方の概念などに執着しないといった「実践的」な意味を持っています。

中庸の例文を紹介


出典:写真AC

「中庸」という言葉の意味や由来、その概念を把握した所で例文を挙げ「中庸」がどのような場面で使うことができるのか見ていきたいと思います。「中庸を得た意見を提案する」議論やディベートの場で対立する二つの意見があった場合、その両意見の真ん中の意見を生み出すといった意味合いの例文です。

二つの対立する意見の間には必ずと言っていいほどその中間の意見が存在するはずです。両意見それぞれの意見を取り入れることで中立的な第三の意見を提案するといった意味合いです。

「中庸を重んじる必要性がある」前述の会議やディベートの場でも言えることですが、二つの意見や思考の間で常にメリット・デメリットを意識しその中間のである中正的な立場や考え方を重んじる必要性があることを意味した例文です。時に議長や責任者は、このようなスタンスを持っている必要があると考えられています。

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