【あなたの言葉遣いは正しい?】間違いやすい敬語や言葉遣いを紹介

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よく使いがちな間違った言葉遣い


出典:写真AC

日常の生活や会社などの場面において使われている言葉の中にも、しばしば間違った言葉遣いを使用しているものもあります。ここでは、よくある例をいくつかあげて解説します。

「ご苦労さまです」 この言葉は、目上の方から目下に向けてねぎらいの意味で使う言葉遣いです。ですから、誰に対しても「お疲れさまです」と言う人がいますが、目上の方には失礼になりますので止めるべきです。

「~のほう」 「こちらのほうにハンコを下さい」など、目上の方に使いがちな言葉遣いですが、「~のほう」は2つの物を比較する時に使う言葉で、対象が1つしかないものに対して使うこと自体が言葉遣いとして間違っているというわけです。

「~かたち」 「ご契約いただくかたちとなりす」など使われがちですが、そもそも「かたち」は物の形状を表している言葉なので、使い方として間違っています。この場合の言葉遣いとして正しいのは「ご契約いただきます」となります。

「了解致しました」 「了解」という言葉は、同僚や目下の者に向けて使用する言葉遣いですので、目上の方や顧客などに使用するのは失礼にあたります。正しい言葉としては「承知致しました」になりますので気をつけましょう。

「させていただく」 「お休みさせて頂いております」など使いがちですが、「させていただく」には、相手の要望に応えるという意味がありますので、言葉として間違っています。正しくは「休みを取っております」になります。

「~になります」 「こちらがお探しの品となります」などで使われますが、正しい言葉遣いは「こちらがお探しの品でございます」となります。「~になります」という言葉は「何かになる」という意味となります。ですから、特に何か物が変化をした場合以外は使用を避けるべきです。

「このページは拝見されましたでしょうか」 「拝見」という言葉は「見る」の謙譲語にあたりますので、相手に向けて言う言葉としては不適切です。この場合は「見る」の尊敬語である「ご覧」を使用して「ご覧いただけましたでしょうか」としましょう。

「お座りください」 咄嗟に使ってしまう言葉遣いですが、敬語としては間違っているわけではありません。

しかしながら、動物などに躾を指示している印象がある言葉なので、同じ意味の「お掛けください」を使用することで、より丁寧な印象となります。

心遣いが表れる、言葉遣い

 言葉遣いは心遣いだと言われています。言葉一つでその人の印象や好感度は変わるものです。

また、状況に合った丁寧な言葉遣いができることは、社会人としての身だしなみとも言えます。

正しい言葉遣いを覚えて、気持ちの良いコミュニケーションを心掛けましょう。 

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