同じ言葉でも話している相手や状況によって言葉遣いを変えながら話すことで、相手に対しての敬意を表したりより丁寧に話したりと様々です。
特に、初対面の人と話す場合、言葉遣い一つでその人の印象が全く違ってくるものです。言葉とはそれほど私達にとって重要なツールと言えます。
知っているようで知らない言葉遣いについて、改めて確認していきましょう。
覚えておきたい言葉遣い
尊敬語
出典:写真AC
尊敬語とは、相手の動きや状況などを高めて敬意を気持ちを表す言葉遣いとなります。 動詞や名詞の前に「お」、「ご」、「貴」、「御」などを付けるのが特徴です。
例としては「食べる」が「お召し上がる」、「行く」が「お越しになる」、「聞く」が「お聞きになる」、「言う」が「おっしゃる」、「見る」が「ご覧になる」といった動詞の変化があるほか、「お勤め」、「ご家庭」、「貴社」、「御社」など名詞につける場合などがあります。
覚えておきたい言葉遣い
謙譲語
出典:写真AC
自分がへりくだるときに使用する言葉遣いです。 「弊」、「拝」、「ども」などが言葉の頭か尾に付きます。例としましては、「食べる」が「いただく」、「行く」が「参る」、「聞く」が「拝聴する」、「言う」が「申し上げる」、「見る」が「拝見する」といった動詞の変化があるほか、「弊社」や「私ども」などがあげられます。
また、言葉自体で謙譲の意味がある「お目にかかる」、「利用させていただく」や「頂戴する」も謙譲語になります。
覚えておきたい言葉遣い
丁寧語
聞いている相手に対して丁寧に言う言葉遣いです。 語尾に「です」、「ます」、「ございます」が付いているのが特徴となっています。
例として「食べる」が「食べます」、「行く」が「行きます」、「聞く」が「聞きます」、「言う」が「言います」、「見る」が「見ます」といった動詞の変化があるほか、名詞に「お」や「ご」をつける「お客様」「ご来賓」なども丁寧語になります。
間違いやすい言葉遣い
敬語
出典:写真AC
敬語の種類は分かりしましたが、なぜ種類が分かれているのでしょう?それは、それぞれの言葉遣いにおいて、使う対象となる人が違うからです。 尊敬語は目上の人に対して使用する言葉遣いで、相手をたて敬意を表すときに使います。 謙譲語は尊敬語とは逆に、自分をへりくださせることで相手を上に立てる言葉遣いです。
このことから、謙譲語を自分自身に使用する「私が先日頂戴した」などは、間違った言葉遣いですから、注意して下さい。 丁寧語は、聞いている相手に対して丁寧に話す言葉遣いで、特段相手や内容を問うものではありません。