落語家の仕事を紹介|気になる年収や適性、メリット・デメリットも

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落語家とは

落語家、または噺家(はなしか)という職業があります。古典芸能である落語を語るプロです。落語ブームが続いているため、現在落語家の数は東京・大阪合わせて800人から900人と言われていて、今や一躍人気の職業になっています。

落語家の仕事


出典:写真AC

落語家は、人前で落語を語るのが仕事です。落語が毎日掛かっている寄席(よせ)と呼ばれる演芸場、それから全国のコンサートホール等大きな会場で開催される落語会などが有名ですが、他にも大小色々な場所で落語が開催されています。

レビやラジオ、飛行機のチャンネルなどでも落語は重宝されていますので、そういった放送用の収録のための会も多く開かれています。

東京エリア限定で発行されている雑誌「東京かわら版」の落語会スケジュールを見ますと、関東近辺だけで一日20から60の数の落語会が開かれています。限られた客の前で演ずる、いわゆるお座敷なども、かつては盛んでした。

落語というと、長寿番組「笑点」で落語家さんたちが座布団を取り合っているものがそうだと思う人も、特に地方には多いようです。あの芸は落語の世界では「大喜利」という余興に過ぎません。

落語は、座布団の上に座って、小道具も扇子と手拭いだけ、それと上方落語限定で見台を使い、独りで様々な登場人物を描きわける、客の想像力を頼りにした話芸です。

江戸・明治が舞台の噺が多いですが、現代を舞台にした新作落語も多数作られ続けています。笑いが重要視されますが、それだけではなく、泣かせる人情噺や、怖がらせる怪談噺など、落語の形は様々です。

落語家の年収/勤務体系/福利厚生


出典:フォト蔵

落語家は人気商売です。笑点メンバーなど、テレビのギャランティーはそれほど出ていないと言われていますが、メンバーは地方での落語会に数多く呼んでもらえるため、その効果は計り知れません。

俗に「座布団利権」などと言われています。笑点メンバーでなくても、全国を飛び回る落語家もいて、そうした人気の落語家さんであれば数千万円の年収を獲得している人もいるようです。

一方で、落語家が多いため、寄席の出番も少なく、落語会もささやかなものしか開けず、副業に精を出すしかない人もいます。それでも、落語ブームのお陰で仕事は全体的に多く、落語家の平均年収は550万円とのことです。

特に、東京の落語界には階級制度がありますが、最終の「真打」に昇進する手前の中堅・若手、「二ツ目」と呼ばれる階級の落語家が落語で食べられるようになったと注目されます。

そのため、結婚式の司会などの副業に精を出す落語家は減りつつあるようです。ご贔屓からの「ご祝儀」も落語家の大事な収入源です。

一人前の落語家への道

落語家を目指す道のりは、非常に険しいものです。スクールといったものはなく、基本的には弟子入りから始まります。興味を持った、ついていきたいと思う師匠に弟子入りをお願いします。弟子入りが許されたら、修行が始まります。

見習い

弟子入り後に師匠の家にて、修行を積んでいる期間を指す。師匠の家で雑用や家事手伝いなどを行っています。現在は、通いの見習いが主流です。

前座

見習いでは、寄席(よせ)における仕事は行うことができないが、前座になることで、寄席でも仕事を行うことができるようになる。寄席では、楽屋の掃除やお茶の準備、落語家の名前が記載してあるめくりと呼ばれるものを準備したり、開演前から忙しいといえます。

閉演後のマイクを片付けたり、師匠の着物を管理したりを通して、修行を行います。毎日毎日、寄席に行き仕事をするため、食うに困りませんが、休みは月に一回程度しかありません。

二ツ目

正規の落語家として認められます。手伝いなどは一切せずに、自分の時間や労働を自分のためにすべて使うことができるます。今までは着流ししかきることを許されなかったものが、紋付を着ることが許されるようになります。「二ツ目」から寄席で落語をすることでお金をいただけます。

前座までは、手伝い等でお小遣いを貰えていましたが、二ツ目からは自分で営業を行い、仕事を手に入れなくてはなりません。

真打ち

寄席を行う際に最後を努めることができる立場です。真の意味で一人前になり、ここからが、落語家としての本番の始まりです。

落語家のメリット・デメリット


出典:フォト蔵

落語家のメリットの1つは、定年がないことです。年齢を重ねると、さらに魅力が増すことの多い、貴重な芸が落語です。70代や80代でも現役で、かつ客を魅了する落語家が多数いるのが、この業界の特長です。

また他の演芸と違い、圧倒的な才能が見られなくても、コツコツとやっているうちに目が出てくる人の割合が多いようです。デメリットとしては、フリーランスの宿命として、福利厚生が何もないということでしょう。

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