「反面教師(はんめんきょうし)」の意味と使い方|由来・類語

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【意味】 悪い見本となっている人(物事)を挙げて、戒めや反省の材料とすること。
【由来】 毛沢東が反省の材料となる人や事例を指す言葉として用いたことから。
【類語】 人の振り見て我が振り直せ・他山の石とする
【対義語】 お手本・模範
【英訳】 teacher by negative example

とある行動を指し、自分は気を付けようという意味で使用される四字熟語「反面教師」。よく使用する言葉だからこそ、曖昧にしておくのではなく、正しい意味や適切な使い方を知っておきたいですよね。

今回は、そんな「反面教師」という言葉についてまとめていきます。

反面教師の意味


出典:写真AC

反面教師という四字熟語の意味をご存知でしょうか。日常生活でもよく使用されている言葉ですよね。「意味を説明する」となると、自信がない方も多いのではないでしょうか。意味は、悪い見本となっている人(物事)を挙げて、戒めや反省の材料とすること

当記事では、反面教師という四字熟語の言葉の由来や使い方、類義語までたっぷりご紹介していきます。

反面教師の由来


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反面教師という言葉ができた経緯や、その言葉の由来について知っていますか?

この言葉を発案したのは、中国共産党の初代中央委員会主席として活躍した有名な政治家「毛沢東」。毛沢東は、反省の材料となる人や事例を指す言葉として用いており、1957年の演説時に自身の演説内ではじめて使用しました。

毛沢東は、この言葉を「単に悪いものを指す」という目的ではなく、「組織内に間違っている者がいた場合に醜態を周囲に見せることで類似する者の増殖を防ぐ」という意義で使用しています。現在、わたしたちが使用しているものとは少し違う意味で用いられていたのです。

反面教師の類語・対義語


出典:Pixabay

反面教師と似ていることわざとして「人の振り見て我が振り直せ」や「他山の石とする」が挙げられます。

前者は、「他人の言動を見て自分自身の行動を改めよう」という意味で使用され、日常の何気ない行動など、自分への戒めを込めて用いられます。

一方後者は、「他人の失敗や不祥事を他人事とせず、自分の行動のヒントにしよう」という意味があり、日常の行動ではなく、仕事面などで使用されることが多々あります。

どちらも誤った使い方をしている人が多くいますが、他人の失敗を批判的に捉えるために使用するのではありません。本来は、自分の行動を見直すことや自身への戒めのために使用する言葉なので、意味をしっかり理解して適切な場面で使用しましょう。

一方で、反面教師の対義語となることわざや四字熟語はありません。

しかし、これまでまとめたように反面教師は、「誰かの悪い行動を通じて自分の行動を見直す」という意味が込められています。そのため、反対の意味を持つ言葉として「お手本」「模範」という言葉が挙げられますよ。

反面教師を英語でいうと


出典:写真AC

反面教師を英語でいうと、どうなるのでしょう。似た意味を英語で伝えたい場合は「teacher by negative example」となります。
teacher→教師、negative→否定的な、example→例となり、直訳してしまうと「否定の例となる教師」となります。しかし、文中や会話のなかで使用する場合には「悪いお手本」という意味で用いられます。そのため、反面教師という意味の英語として伝えられますよ。
中国で発案された言葉であるので、英語では当然この言葉自体がありません。よって、「teacher by negative example」という表現になるのです。

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