【えもいわれぬ】知っておきたい日本語の意味や由来|「えもいわれぬ」編

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「この創作料理は、えもいわれぬ味わいに仕上がっている」、というコメントをテレビなどで聞くことがあります。そんな美味しそうな料理、人生に一度は口にしてみたいものですよね。

ところで「えもいわれぬ」という言葉、どういう意味があるのかと聞かれても解説するときに、意外に困ってしまうものではないでしょうか。 

えもいわれぬの意味


出典:写真AC

「えもいわれぬ」の意味を調べてみると、「言葉では何とも言い表せない」、「言葉として形容し難い」、「言葉に出来ないほど素晴らしい」、などの意味がある事が分かります。

しかし、この「えもいわれぬ」という言葉、言葉にできない様子を言葉にしているという何とも歯痒い言葉と言えるでしょう。 

えもいわれぬの語源

一般的に「えもいわれぬ」の語源は2つの説があります。 まず1つ目は、打ち消しの「え」が言葉の頭にきていることから、「~することができない」という否定の意味となりますので、「いわれる」という言葉が「いわれない」となり、「いうことができない」となった説があります。

次に2つ目は、感動を表現する「え」という感嘆詞に加えて、強調を表現する「も」という副詞で構成されることで、「感嘆の言葉すらでない」というが意味が語源だという説があります。 

えもいわれぬの例文


出典:写真AC

それでは、実際に例文を上げてみていきましょう。また、その状況に合わせた意味を解説していきます。

「赤いスポーツカーが、追い越し車線をえもいわれぬ早さで走り去っていった」 この表現だと、「言葉で言い表せない」というよりも「何ともいえない早さ」、「凄い早さ」と言ったところでしょうか。この場合は、「あっという間」が近い言葉と言えます。

「北極に旅行したとき、オーラロが見える夜空に出会えたときは、えもいわれぬ世界だった」 この場合は「言葉にできないほど美しい世界」ということを表していることとなります。「えもいわれぬ美しさ」と表現してしまう時もありますが、この使い方でも特段間違えというわけではありません。

「ここのお店の料理は、どれを食べでもえもいわれぬ味わいだ」 これは、「なんとも表現しがたい美味しい味だ」といった意味合いになります。

注意点としては、この「なんとも」という表現が、捉え方を変えると「味が美味しくない」といった意味合いに受け取れる場合もありますが、「えもいわれぬ」には、その対象となる物に対して否定の感情を表す意味は持ち合わせていませんので、「美味しくない」としての意味を表す側面はありません。

えもいわれぬの類義語・対義語


出典:写真AC

「えもいわれぬ」の同義語には、「えもいえぬ」、「言い難い」、「言い知れぬ」など多くの言葉があります。同義語の中には否定的な場面でも使われる言葉が含まれていますが、「えもいわれぬ」には否定的な意味合いはありませんので注意が必要です。

一方で、「えもいわれぬ」の対義語となる言葉や表現となる「はっきりと素晴らしくない」といったような言葉の表現は存在しません。理由としては「えもいわれぬ」自体が何とも言えない感情を表しているため、はっきりした感情を表す言葉がないためと言われています。

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